ハナミズキ 2015-06-19 22:03:00 |
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地上に降り立った桃華は、今まで気が付かなかったある事に気が付いた。体が異常に軽く感じるのだ。まるで背中に羽が生えたかのように軽い。桃華は、ダイエットをした記憶も無く、この身体の軽さは何だろうと、体重を確認する為に軽く飛び跳ねてみた。すると、軽く飛んだはずなのに、かなり高く飛び上がってしまったのだ。
「きゃああああ 何これ!」
悲鳴を上げながら空中に舞い上がり、ゆっくりと、ふわふわと地上に舞い降りたのだった。
「・・・・・何これ・・・・。私の体、一体どうしちゃったの・・・」
龍神刀は、一つの仮説の話しをし始めた。
―― 主よ この世には我々と異なる世界が存在すると言う
主達の言葉で言うなら 異次元 と言う所だろう
その存在は 古(いにしえ)の昔から言い伝えられているものだ
だが 彼の地へ行って帰って来た者は居ない
したがって 我もその存在は伝え語りでしか聞いた事が無いのだ
・・・・たぶん この世界がそうなのだろう。 ――
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