小説:龍神の巫女

小説:龍神の巫女

ハナミズキ  2015-06-19 22:03:00 
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ゆっくりと書いて行こうと思います

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  • No.14 by ハナミズキ  2015-06-24 20:39:29 

 桃華の掌に、あの龍神刀の姿が具現化した。龍神刀を握りしめた桃華は、地面をひと蹴りすると物凄いスピードでドラゴンに突撃して行った。普段から鍛錬をつんでいる居合抜きの成果で、眼にも止まらぬ早業でドラゴンを叩き切っていったのだった。それはあたかも大根かきゅうりを切り刻んでいるようにだ。
 重力が軽いせいもあるが、軽く飛び上がっただけでドラゴンの頭上まで跳ね上がり、そのまま龍神の指示により、地竜の弱点と言える眉間にとどめを刺した。
 空から光と共に現れた一人の少女が、騎士団20名でも苦戦していたドラゴン相手に一瞬で片を付けてしまったのだ。ざわざわと騒めく中、桃華は少年に「お父さんが心配してたわよ。早くお帰りなさい」と言い残し、再び龍に乗って消えて行ってしまった。
 桃華は、騒ぎを起こしてしまったので、先ほどの村にはもう戻れないと思い、次の町を目指して飛ぶ事にした。今夜はそこに泊まろうと思ったのだったが、肝心な事を忘れていた。桃華はこの地の通貨を持ってはいないと言う事をだ。
 お金が無くては旅どころかご飯も食べられない。何も食べなければ飢え死にをしてしまう。何処か働き口でも探してお金を稼ぐしかないのかと考えていると、龍神がバッグの中を見ろと言うので見てみると、中には見慣れない小さな巾着が入っていた。その中に、見た事も無い金貨が沢山入っており、龍神が言うには、その金貨はこの国の通貨で、巾着一袋分で一月は楽に暮らせる金額だと言う。桃華は、このお金が何処から湧き出たのか聞きたかったが、少し怖くて聞けないでいたのであった。なにはともあれ、当分のお金には不自由しない事が分かり、少しホッとするのであった。

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