minor key 憂鬱な音を浴びて、地面を見上げて、歩道の升目を傘の先端で辿る。 出入口はどこにでもあるが、不思議と脱出を躊躇わせる。 溝からは雨水が溢れて、イヤホンを彷彿させるものがある。 広場に逃げ出した波は怠情と色欲の象徴…。 今日も色つきの声が壁に溶け込んだ。