_____xx 2015-04-23 19:12:42 |
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>支子 ( >44 )
( ただ、食べ物ではない。と言うだけならば簡単だ。ただ、そうだ。と教えるだけなら簡単な事だ。だが敢えてそんな言葉を掛けないのは相手が本来の”愛情表現”を自分自身で見付けて欲しいだけだったりする。口の端に落とした口付けに、相手はさぞ嬉しそうな顔をしていた。嫌がられては如何しようかと思ったがそんな心配は無用だった様だ。キッチンへと向かう自分の足跡に混じって床を鳴らす小さな足音、何をするわけでもなくただ自身を付いて回る相手はやはり寂しいのだろうかと考えるがそんな寂しさを人間の子の様に泣いたり縋ったりして表現しないあたり、人の子よりは強く生けるのかも知れないなんて思考を巡らせる。野ウサギの調理に取り掛かろうとすれば、足元で座り込んだ相手がふと口を開く。ぺたぺたと床を鳴らす音がやけに部屋に響いている気がした。「嗚呼、雨が降りゃ仕事は休みだな。_____たまには、降らなくても良い。明日は1日一緒にいよう。したい事はあるか?」窓を見ては今にも雨を乗せ振り付かんばかりの風がその姿を揺らしていた。雨でなくとも、時には一緒にいてやるかと。まだ解らない気紛れな明日の天気を想像しながら相手に話し掛けて )
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