ぬし、 2014-11-27 13:50:15 |
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>荒木 類
「…っ」
自分で“釣り合わない”と言ったものの、何だか寂しいことを言ってしまったな…と少し後悔をしつつも、まぁ…これでいいんだ。と自分で自分を納得させるように心の中で呟く。
相手の手が伸びてきて少し首をすくめる。頭を撫でられればどうしたらいいのかわからず固まってしまい、手が離れれば頭を押さえ、その場を去っていく相手の後ろ姿を見つめる。
……きっとさっきの女子生徒の元へ行くんだろう。
そう思うと再び胸の辺りがモヤッとして、小さくため息をつく。
…随分と面倒くさい女になったな…わたし。
思わず苦笑いを浮かべながら、軽く手首を使って頭を叩く。モヤモヤとしたこの気持ちがなんなのかはわかったものの、この感情をどうすればいいのかがわからず、とりあえず教室へ帰らなければ…。と廊下を再び走り始める。
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