匿名ゆき 2014-11-23 17:15:10 |
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僕は君のことなんか大嫌いだ。
いつも自分勝手に僕を連れまわして、僕を利用して、使えなくなったら何処でも好きな所へ行けという。
こんなに僕の気持ちを搔き乱して、以前にも増して訳も分からず飛び出さなくてはいられなくなった。
秋が来るたびに僕は君が意地悪く枯葉を踏む音を思い出す。
しかしそこに君はいない、君はそんなことしない。
君は存在しないのだから。
僕の何処を探しても君はいなかった。
僕は僕のことが大嫌いだよ。
口だけは達者で、世界観だけは作るのが上手な僕が嫌いだ。
中身のない、実体のない、幻影の、理想だけしか追わない僕が死にたくなるほど嫌いだ。
糸口が見えず縋るように読み続けた哲学も文学も、僕を酷く惨めな気持ちに落とし込むだけだった。
ただの記号の羅列の方がむしろ暖かくなってしまうぐらい、文体は僕に先端を突き付ける。
何も知りたくなかった。
大嫌いだ、僕の表象を他人に話してしまう君なんて、
僕は何処にも君を誘い出せなかった、空っぽの世界だけを作り上げ続けて、気が付くと作ることだけに夢中になっていて、君のことなんか見ていなかった。
なのにどうして、口を半開きにして思い切り涙を流しているんだ。
天井が見える、ぼやける、どうして嫌いな君のことばかり思い出してしまうんだ。
もう二度と言葉を交わさないと決めた途端に、無意味な会話をし続けたことを思い出してしまうのは何故だ。
こんなに安っぽい言葉を並べて、吐き出したくなってしまい、過去へ戻る僕が本当に大嫌いだ。
僕の人生は2014年を繰り返し続ける。
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