猫柳 2014-10-31 22:41:03 |
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【5】
「つか、お前何で帰らねぇんだよ」
「それは無理だ。…そうだ、今日から僕は此処に住むよ!」
「はぁ!?」
しっしっ、と追い払うような仕草をとる俺を鼻で笑いいながら、突然の思いつきを平然と言ってのけたアレンに俺は目を丸くした。
いやだって…おかしいじゃないか。こいつがもし美少女天使なら、俺は快く受け入れる。だがこいつは男で、その上態度が物凄く悪い。こんな奴を家に置いてたら、俺の胃に穴が開いちまう。
「馬鹿かお前。良いから天界へ帰れ」
「む、別に良いじゃないか。僕が住んであげると言ってるんだ」
「知るかよ帰れ!」
「っ、……お願いだから、頼むよ!!」
アレンの突然の大声に、俺の肩がビクリと跳ねた。
「僕、もう何処にも居場所がないんだ…帰る場所なんてもうないんだ…お願いだよ!!」
アレンは俯きながら、俺に叫ぶ。
その声は、語尾が微かに震えていた。
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