ハナミズキ 2014-10-01 16:30:45 |
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そこですかさず、圭太がラインを取りだした。
怪我人を見るのが初めてではない二人は、慣れた手つきでその場をこなす。
「俺が挿管します」
和也も挿管器を手にし、素早く装着をする。
全体の患者の様子をパッと見て、鈴は重症者の患者に付き、担当医の指示を仰ぐ。
「レントゲン室に運んで、レントゲンと血液検査だ。手術室の準備もしろ」
「先生!手術室が開いていません!」
「どかせろ!こっちが最優先だ!」
レントゲン室に患者を運ぼうとした時に、ポータブルのレントゲン器が運び込まれてきた。
「こっちに持って来て」
鈴が言う。
「何をする気だ!?実習生のくせに余計な事はするな!」
「事は一刻を争います。このままここでレントゲンを撮りながら手術する方が賢明です」
「何もわからない素人が偉そうな事を言うな!!」
「でも、手術室が開いていないのが現状ですよ?
いまはこれしか方法が無いと思いますが」
そんな修羅場のような状態が数時間続き、やっと一息入れれる事になる。
医局では先ほどの感想が飛んでいた。
「いやぁ~さっきは凄かったな。
でも君達、意外と使えるな」
「本当ですよね。ラインの取り方や挿管も俺たちより上手かったよな」
和也と圭太が絶賛されていた。
あいは何もできずにただオロオロとしているだけで、大した役には立っていない。
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