ハナミズキ 2014-10-01 16:30:45 |
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ある時、台湾から、どうしても子供を見て欲しいと言う両親が、子供を連れて現れた。
海外からの患者と言う事もあり、語学が堪能な鈴が診察をする事になった。
その子供は12歳で、半年ほど前から足首・手首・首・等の、身体の主な関節痛を訴えていた。
時折微熱も出ていたため、普通の病院では風邪と診断されて、様子を見るも一向に改善の見込みがない。
そこで鈴の噂を仕事仲間から聞き、ここにやって来たのだった。
「検査をしないと詳しい事は分かりませんが、甲状腺ですね」
鈴は首の腫れ具合からみて、まず間違いが無いだろうと考えた。
しかし、どうしてここまでほっといたのだろうとも考えていた。
聞けば半年前から病院には掛かってはいたが、初めのうちは風と診断され、一時は治るものの、また症状が出てくるの繰り返しだった。
大きな病院にも行っては見たが、そこでは甲状腺と診断され、ブレトニンの投与を行ったらしい。
それを聞いた鈴は大慌てで検査入院を促した。
ブレトニンの長期・大量投与は大腿骨頭壊死症を引き起こすからだ。
歩く姿を見たところ、まだ大丈夫のようだったが、一応念のために検査をする事にした。
検査の結果、まだそれほど緊迫をした状態ではなかったので、そのまま入院をし、手術をする事になった。
12歳の女の子と言う事もあり、首に付ける傷跡も、小さく切除をして目立たない位置にて開喉する事にする。
そしてこの時は、松田のみが通常業務である診察に当たり、手術は実習生のみで行われたのである。
何度も鈴の術法を見てきている3人には慣れたものである。
半年以上に渡り、このメンバーでチームを組んで色んな事をやって来た。
そのおかげでこの3人の実力は、研修を終わらせる頃の医師と、何ら変わりがないくらいにまで成長をしていたのだ。
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