ハナミズキ 2014-10-01 16:30:45 |
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普段この様な、脳卒中の患者がこの診療所に来たとしても、手術は無理だ。
船かドクターヘリを使い本土まで運ぶ事となる。
その時は大概手遅れになっている事が多い。
良くても麻痺が残るだろう。
そう考えるとこの患者は運が良い。
運び込まれてから30分程度で手術をしてもらえたのだから。
手術が終わり、松田が手術室から出てきて家族に報告をする。
「手術は無事成功しました。リハビリをすれば後遺症もほとんど残らないと思います」
患者の家族は、有難うございます、ありがこうございます、と何度もお礼を言い、安堵の涙を流していた。
運び込まれた男性は、まだ34歳と若く、小さな子供も二人いる。
「患者さんは本当に運が良かったですよ。
普通でしたら脳卒中の場合は、この診療所では対処しかねるんですが、今回は
神の手を持つと言われている先生が来てましてね、その方が執刀をしてくれたんです」
その噂があっという間に島中に広がり、果てには近隣の島国にも噂が流れ、一日20~30人程度だった患者が、多い時には100人近い時もあった。
そうなると、松田と鈴だけでは診察は不可能だ。
当然の如く、他の3人にも患者を診療してもらう事になる。
それは必然的に、まだ実習生である3人にとっては、飛躍的な進歩を果たす事になるのだった。
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