ハナミズキ 2014-10-01 16:30:45 |
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設備の整った大きな病院なら治す事も出来るかも知れないが、こんな何もない所では無理だ。
誰もがそう思っていた。
精々、破片を取り除き、足を切断するくらいしか出来ないだろうと。
しかし鈴は、見事にやってのけた。
マイクロスコープを使わずに、拡大鏡1つで細かい血管まで縫い合わせてしまったのだ。
それも、何の迷いも躊躇もなくだ。
それはまさに、「神の手」と言うに相応しい手術であった。
ほんの数か月間一緒に働いてただけだったが、松田にとってそれは、どんな僻地に行っても、腕さえしっかりし、周りにある道具を応用して使えば、殆どの患者は救えると言う事を、この時、初めて心から感じたのであった。
そして日本に帰国後、各専門科で学び、この離島に赴任してきたのであった。
「そうだったんですか・・・ん?って事はですよ先生。
宍戸先生って、実習生ではなくて医者なんですか?」
「そうだね。彼女は医療の国際免許を所持してるからね。
日本でも普通に医療には関われるよ」
そんな話をしながら休憩時間を過ごしていたのだった。
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