ハナミズキ 2014-10-01 16:30:45 |
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一日に訪れる患者は20~30人程度で、その殆どが高血圧・糖尿病・などで、受診を伴いながらお喋りをしに来るようなものだ。
この様な場合は、圭太が担当するのがうってつけだ。
普段の何気ない会話の中から、新たな病気を発見する能力が長けているからだ。
そして一般診療の他にも、島民のための健康診断が定期的にある。
お年寄りが多いため、往診のような形を取り、各地域に出向いて行き診療をするのだ。
その他、各学校や施設でも同じだった。
学校や福祉施設などでは、健康診断やワクチンの投与などがあるが、その時に担当医の松田先生と一緒に出向くのが、圭太と青華である。
圭太と青華は、優しい顔をしているので、子供とお年寄りには人気がある。
鈴も童顔のため、お年寄りからは孫の様に可愛がられていたが、この場合においての鈴の役割は、診療所に残り通常業務をこなす事であった。
まだ学生である実習生に、診療を任せていいものなのか、長年勤めていた看護師が疑問に思い松田に聞いてきた。
「先生。学生に診療を任せても良いんですか?」
「彼女なら問題は無いよ」
「でも、今までそんな事一度もしたことが無かったじゃないですか」
「今まではね」
「では何故です?」
「君は彼女を見てて何か感じなかったかい?」
「確かに宍戸先生は的確な診察をします。それに、こういう離島の事も良く知ってるようですが、
でも・・・」
何か腑に落ちないと言う様な顔つきだ。
「彼女はね、本来なら僕より優秀な医者なんだよ。
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