ハナミズキ 2014-10-01 16:30:45 |
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「五十嵐 青華(はるか)と言います。
何もわからない若輩者ですので、ご指導のほどを宜しくお願い致します」
1人を除いては、まともな挨拶であった。
その一人と言うのが、誰の事なのかは言うまでもないが・・・。
さっそく4人に指導医が付いたのだが、そのうちの一人の指導医が、どこかで見たような気がしてならない。
和也と圭太の指導医は、30前後の若い女医で、いかにも賢そうな女医。と言う様な顔をしている、前田 美里と言う。
そして、鈴と青華を担当するもう一人の指導医も、やはり30代だろうと言う風貌で、名前が八代 忠則と言う。
「あの~、八代先生はもしかして、慶清大学の教授をやっている方の
ご親戚か何かですか?」
顔があまりにもよく似ていたので、思わず聞いてしまった鈴である。
「その人なら私の父親ですよ。
父からも、くれぐれもよろしく頼むと言われているから、安心していいよ」
つまり、鈴の事を聞いているという事だ。
後学のために、自分の息子を指導医に付けるとは、なかなか侮れない教授のようだ。
一方、和也達の指導医は、イケメン男子学生2名を両手にかかげてご満悦のようだった。
今回来る学生たちの写真を見たとたんに、自分が指導医をしたいと申し出ただけあって、好みのタイプのようである。
この機会に、運が良ければ年下の彼氏も出来るかもしれないと、甘い夢も見ていたのだ。
当然の事ながら、実習生と言う者は、医局の雑用に始まり、医局の雑用に終わる。
先生方の、論文の資料集めやカルテ処理などが、一日のほとんどを埋め尽くすのだ。
しかし、事前にその事を教えられていた3人は、鈴に言われた通りに、カルテ整理をする際には、名前・年齢・病名・治療方法などを頭に叩き込みながらこなしていた。
家に帰ってから、その日に見た患者のカルテの情報を、皆で検証するためだ。
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