ハナミズキ 2014-10-01 16:30:45 |
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そんな優しい圭太の事を、青華は密かに好意を抱いていたのだった。
でも、どうやら圭太は鈴の事が好きらしい。
それでも圭太の事を諦めきれないでいる青華である。
今はこのままで良い、この関係を崩したくはない。
だから青華はそれ以上何も言わなかった。
それに、圭太は優しいけど恥ずかしがりやな所もあり、鈴からは「シャイボーイ」と
呼ばれていた。
今は、鈴の眼中には入ってはいないようだが、そのうち自分の方に目を向けて繰れれば良いなと思う青華であった。
一頻(ひとしき)り質問攻めにあった鈴は、少し喉が渇いたのか、手元にあったコーラを一気飲みした。
しかしそれは、コーラではなく、ウイスキーが入っているハイボールであった。
「ウィック・・・ヒック・・なんか気持ち良いかも・・ヒック・・」
「鈴ちゃん・・・それ・・お酒・・・」
鈴はお酒にめちゃくちゃ弱かった。
コップ半分の量で立派な酔っ払いになれる。
目はトロンとし、顔もほんのりピンク色だ。
そこに、トイレから戻って来た圭太がまた隣に座ったが、隣に居る鈴の様子が少しおかしい事に気が付いた。
ケタケタと笑いながら、圭太が注文をしたハイボールを飲み、上半身は少しフラフラと揺れている。
「シャイボーイ!かんぱ~い♪」
自分のグラスを圭太に傾け乾杯を迫る。
その様子に圭太は顔を赤らめながら、恐る恐る乾杯をするが、鈴はなおも乾杯を強要してきた。
この乾杯の儀式はいったい何時まで続くのだろうと思っていると、今度は鈴が体をピタリと圭太にくっ付け、手にはハイボールを持ったまま上目づかいに圭太に話しかける。
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