主さん、 2014-08-31 01:57:31 |
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(頭の中を整理しきれず、殆ど眠れないまま朝を迎えてしまった。何となく頭が重いものの、夜中に再び聞こえてきた彼の寝言が幸せそうだったのが救いかもしれない。まだベッドに横たわったままの相手を起こさぬようベッドを抜けると、着替えて部屋の外へ──
そういえば昨日からろくに何も食べていなかったと厨房に入れば、その辺を漁り保管されている食材を使って朝食の支度を。こんな朝早くから、欠伸を噛み殺しつつ普段はやりもしない料理をしているなんて、不思議な感覚。そういや以前もこうして彼にスープを作ったな、と思い出せば自然と口元に笑みが浮かぶ。出来上がったスープとパンを部屋にと運ぶ頃には窓の外では鳥のさえずりも聞こえ、相手も目覚めようとしているところらしく。テーブルに朝食を静かに置くと、ちらりと相手に視線を移し、少しの緊張から小さく深呼吸を。よし、とよくわからない気合いを入れれば、相手に近付いて顔を覗き)
──…起きろティーダ、朝だぞ。
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