主さん、 2014-08-31 01:57:31 |
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>ティーダ
──…っ、 (紡がれた言葉を聞いた瞬間、どくんと鼓動が跳ね小さく息を飲む。彼がどんな思いで、どんな意味で告げたかはわからないが、少なからず嬉しいと思ってしまうのは、きっと自分も同じ気持ちだから。天の邪鬼な自分でも、この暗がりと流れに委ね、今なら伝えられるかもしれない──…、しかし脳裏をぐるぐると回る複雑な思考が邪魔をする。彼の世界には彼の想い人がいる事を以前聞いた。関係については曖昧にされてしまったが、彼にとって大切な存在である事は確かで。だったら自分は、いつかあるべき場所に帰る彼の為にこのままこの気持ちを閉じ込めておくべきではないか。思えば彼女の存在について知らされたあの時、うっすらと感じていた感情は嫉妬だったのかもしれない。今頃気付くなんてな、と自嘲しながらも、緊張で指先が微かに震えていて。 ──ごめん、ティーダ…。目を閉じ、心の中で呟きながらゆっくりと深呼吸する。恐らく彼なりに悩み、勇気を出して打ち明けた気持ち。応えたい、けれど応えてはいけない。傷付けるのが怖い、だけどこうするのが一番いい。奥歯をぐっと噛み締め意を決すると、ゆっくりとそちらに振り向き。気付かれたくない本心を隠して、はぐらかしてしまう事を選び)
…はっ、何を言い出すかと思ったら。知らない世界で俺とずっと一緒だったから、感覚おかしくなったんじゃないの?疲れてんだよ。実は俺もさっき、あんたの寝顔見てたら触れたくなってさ、…どうかしてるんだよ、あんたも俺も。だから……、…忘れる、から…大丈夫。…ほら、もう寝るぞ。
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