主 2014-08-23 21:22:12 |
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(相手からの返信を待っている間ゴロゴロとしているといつの間にか眠りに落ちてしまう。夢の中で自分は暗闇の中に立っていた。此処は何処なんだろう。彼女は何処にいるのだろう。そう思いながらキョロキョロと彼女の姿を探す。すると一点に火が灯り、その火が炎へと大きく変わっていく。炎の中に彼女がいた。後ろ姿の彼女は何処かへ歩き出した。この光景…見たことがある。そう思うとハッとしたように目を見開く。''____待って…止まって…そっちへ行くと危ないよ…っ!!!!___'' そう叫びながら彼女を引きとめる為に腕を掴もうと走り出して手を伸ばす。だがどんなに必死に走っても彼女に追いつけない。それどころかどんどん彼女が遠ざかっているようにも思える。''____ドンッ!!!'' 音で表せばそんな感じだろうか。何かが柔らかいものを押すように刺した。そのまま彼女はその場に崩れるように倒れていく。''____そんなっ…嫌だ…っ!!!!'' 悲しみにくれていると再び火が灯り、炎へと変わる。先程とは違う映像だ。今度は彼女の横顔。楽しそうにしている彼女に上からガラスの雨が襲いかかる。''____どうして。どうしてキミが…っ!!!!'' あと少し、あと少しでキミを助けられたのに…っ。そんな感情がどんどん湧き上がり、自分自身を支配する。_____そうだ。これは僕の前世の記憶。キミを助けられなかった、僕の。 涙が頬を伝い、絶望の中で僕は歩き続ける。_________「っ…!!!?」目を覚ますと一人涙を流していた。嫌な夢を見た、そう思った。気がつくと辺りはもう薄暗く人の気配はあまりしない。ふと携帯を見ると数時間前にメールが受信されている事に気がつく。慌てて開くと''藤咲 日和''という表示。内容を開くと''何故私なのか''という質問。遅くなったから気を悪くしてるかな、なんて不安になりながら急いで返事を書く。''えっと、キミは分からないだろうけど、昔キミと僕は知人だったんだ。それでキミにはたくさんお世話になったから…これだけじゃ理由にならないかな?'' 恋人同士だったから、君の事が好きだからという部分は伏せておいて、文字を打てば送信ボタンを押して
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