主 2014-08-23 21:22:12 |
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(やっと長かった講義が終わった。フウと一息吐けばノートやら筆箱やらを鞄の中にしまう。ふと、携帯に目にいけば光っているではないか。メールが来ている証拠。講義中は勿論携帯の使用は禁止だからマナーモードにしといたのだ。3件届いてたらしく。一つはお母さんから、心配症である母は何時もこうやって気にかけてくれる。そしてもう一つは友達から。小学校からの付き合いで仲の良い彼女からのメールでのお誘い。嬉しさで頬が緩むももう一つのメールでもっと緩んだ気がする。"彼"から、己の事ばかり気にしてくれて本当に優しい ─ でもどうしてなんだろう。昔会ったとはいえ此処まで優しく接する必要も仲良くなる必要も無い筈。あれこれ考えるても切りが無いのだからこの際聞いてみようか。"…何でそんなに私の事気にかけてくれるんですか?"よし、と恐る恐る送信ボタンを押した瞬間誰かに声をかけられた。吃驚した、挙動不審になりながらも振り向いて。其れは大学で仲良くなった友達。"え、日和。彼氏とメール?"、唐突な問いかけに驚いた。「…う、ううん、違うよ。」軽く首を振って否定。彼にも悪いよね、私が彼女だなんて。彼氏彼女、何て響き己には無縁の話なんだろうな。__私も皆のように恋がしてみたい、なんて
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