ハナミズキ 2014-08-20 16:01:01 |
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2階のツインの部屋に通され、食事はこの宿でも取れるという。
6時から夕食の時間だそうで、その頃までに戻るように、街の道場に見学に行くことにした。
宿屋の亭主が言うには、陵武館という所がこの町で一番大きくて有名な道場らしい。
二人は教えられたその道場に行ってみる事にした。
中から威勢のいい声が鳴り響いている。
「もっと脇を締めろ!そんなんじゃ合格出来んぞ!」
「はい!」
―――― カキン カチン ガッキン ――――
剣と剣がぶつかり合う音が聞こえてくる。
門をくぐり、受付の人に見学を申し込むと、練習場まで案内された。
しばらく練習場の隅の方で見学をしていると、そこの責任者らしき人物がこちらに向かってやって来る。
「あなたも練習に参加しませんか?」
「いいんですか?」
「かまいませんよ。
今回の試験は魔王様もお越しになるようなので、みんな張り切っているのですよ。
魔王様のお目に留まれば、王室付きの兵士になれますからね。
あなた達もそれを狙って受けに来たんでしょ?」
サラとイアンはお互いの顔を見合わせながら、はて?いつ自分たちが今回の試験の見学に来ると言ったのかと不思議そうな顔をしていた。
イアンの代理で城に残っているダニエルからも何の連絡もないし、そんなデマがいったい何処から・・・。
イアンが見学のついでに、練習に参加させてもらっている間に、サラは ―― ビュン ―― と瞬間移動で城に戻り、ダニエルに確認を取った。
「ダニエル、あなた学問の都パルスに今回の試験を見に行く予定があるの?」
急に現れて変な事を聞くものだと思いながら
「いいえ。そのような予定はありませんが。
何かありましたか?」
事の次第をかいつまんでダニエルに教えた。
サラは詳しい事情は、あとで調べて知らせると言い残しその場を去った。
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