▽▲▽▲ 2014-08-18 14:57:42 |
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( 相手の言葉に思わずふ、と笑みを零して。見る目が肥えた、か。確かにそうかもしれないなー、なんて内心思ったり。相手と視線が合えば直ぐに逸らされ此方も視線を下げつつ小さく苦笑。此奴は姉を好き過ぎて彼女という存在はいなかったのだろうか。然し頭の中で疑問が浮かぶ。"この間ね、弟が女の子と歩いてる所見たんだ-。"此処にいない彼女に聞いた自慢の弟の話。其の時は余り気にしなかったが今になって思い出すとは。疑問な侭其れでも口を閉ざして黙っており。"一生このまま"発した相手言葉に何処と無く胸が痛む。姉を失う辛さは分からない、でも大切な人を失う辛さなら理解できる。其の辛さや悲しみに此奴は一生浸かり続けるのだろうか。彼女は如何思うだろう、彼女が此れを聞いてたら。怒るか、悲しむか。自分には分からない、付き合っていたとしても彼女の思う事感じる事が全て分かるわけじゃない。だって今彼女の表情を見る事ができないから。__気持ちが暗くなってきた、駄目だ俺。そう思えば考えを振り払う様に首を横に振って。「俺は、彼奴の為にも進まねーと。」彼奴の為、なんて綺麗事言ってるけど本当は自分自身の為だ。自嘲を零し結局自分は彼女がいないと弱い人間だと思い知る。其れでも何時か目の前の此奴も前に進める日が来れば良いな、なんて。願ってばかりで手助けなんて出来る自信無いけど。 )
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