▽▲▽▲ 2014-08-18 14:57:42 |
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( 曇り続ける彼の表情。暫し思考。此奴の気持ちは晴れないのだろうか。何とか、如何にかして。何も出来ない自分に腹が立ち恐怖すら湧いてくる。やっぱり自分では如何も出来ないんじゃないのか、此奴の事も自分の事も。其の場に立ち竦み俯けば片手で顔を覆い隠しボソリと口に出す、「_木達..を、守れなくてすみませんでし..た。」。彼女の家族にも病院で上記を告げた。此奴はいなかったからこの機会に伝えるべきだろう。慣れない口調、だが伝えられた。もういいだろう、此れ以上彼女のあの瞬間を思い出したくない。目の前の彼を救えるほど自分は出来た人間じゃない。彼の家族、か友達。見た感じ何事も打ち明けられる友人では無いと、自分は思った。ならば、家族は?同じ悲しみを分かち合えるんじゃないのか。自分は、唯の彼女の彼氏、だった人に過ぎない。背を向け、座っていた場所に戻る。俯いた侭、彼の顔を見れない侭。_昔話をし始めた相手。彼は病院に来なかった事を後悔しているだろう、きっと。言わない方が良かったか、少し此方も後悔。昔話に話を切り替えた相手の話を唯々黙って聞いて。 )
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