紳士とヒーローの非日常

特に気にしてないんだぞ！
(相手の気など知らず笑顔を向けるが今更起こっていたことに気づくが口にしたらそれ以上に怒られそうなので笑い飛ばしておき。30分も待ってくれた相手に嬉しさと申し訳なさがあり「じゃあ今からどっか行こうか！アーサーは何処に行きたい？あ、ちなみにこれはデートなんだぞっ」とこの後自分も暇なので相手の返事を聞く前に手を繋いで歩き始め

(/置きレス大丈夫ですよっ！
では、本体はドロンしますねー。)

そうなのか？ならいいが…
(気にしていない相手を見ては少し安心しそう答え。いきなり手を繋ぎ歩き始める相手に困惑しながらも直ぐについて行っては「デートって…そんな大きい声で言うんじゃねぇよばかっ。…んー、とりあえずご飯食べに行かねぇか？」と、デートという言葉に嬉しさが込み上げてくるもここはまだ会議室の前であるため誰かに聞かれないかと不安に思い小声で注意しつつ時計を見てはお昼の時間だっため、そう提案し。

((ありがとうございます！
了解です！

なんでだい？デートの一言くらいいいじゃないか。
(繋いでいる手を振り回しながら歩くも相手の不安げな小声に目を丸くして首を傾げて。目線を時計に移すと先程の会議でハンバーガーとシェイクを飲食していたに関わらず「そうだね。何を食べようか？ハンバーガーなら俺持ってるんだぞ」と何処からか出てきたハンバーガーを空いている手に持ち早速食べ始めて

周りに人が居たらどうすんだ。恥ずかしいだろ？
(堂々としている相手に飽きれながらも手はぎゅっと握りしめ。変なとこから取り出したﾊﾝﾊﾞｰｶﾞｰを目にしては「ｱﾙ…まだﾊﾝﾊﾞｰｶﾞｰ残ってたのか？さっきの会議で散々食べただろ？それ以上食べたら身体に悪いぜ？」と、相手の身体を心配しつつまた食べ始めている様子を見てはｻｯと取り上げ一口頬張り「うわ、脂っこい…」とぽつり呟いて。

はふはひいほかひいなはらてはひかひにひっへるひゃ…ないか！
(“恥ずかしいとか言いながら手はしっかり握ってるじゃないか”とハンバーガーを口に頬張りながらいうので何を喋っているかわからず。相手がハンバーガーを食べるのを見ながら「君の作るスコーンを食べるよりはマシなんだぞ」と笑顔で言い切り相手が手に持つハンバーガーを美味しそうに一口食べて

は？何て言ってるんだ？
(未だにぎゅっと手繋いだまま相手の言葉がよく聞き取れず尋ねて。自分の料理を馬鹿にされては「ったく、どいつもこいつも馬鹿にしやがって！今度とびっきり美味しいスコーンをご馳走してやる。」と、何か企んだようでニヤッと笑み浮かべながらそう言ってはﾊﾝﾊﾞｰｶﾞｰを取られ少し残念そうにし←

…誰かにバレたくないのに手はしっかり握ってるんだね。
(口に何も含まない状態で先程と言葉は違うが似たような意味を口に出すと繋いでいる手を見て満足そうに笑い。スコーンをご馳走されると聞くと「えー…別にいらないよ。なんか嫌な笑いが見えたし…」嫌な顔すると相手の笑みに嫌な予感しかしないので首を振り。残念そうな相手の口元にハンバーガーを持ってくると「脂っこいってゆうから要らないのかと思ったけどやっと欲しいんじゃないか」なんて笑いながら話して

ったく、細かいこと気にすんじゃねぇよ。大声でアピールするよりはこっちの方がいいだろ？
(どうしても手は離したくないらしく、恋人繋ぎに握り方を変えては適当に理由を言い。スコーンを拒否されれば「折角俺がお前のために作ってやろうとしたのに何だよ。いらねぇーのか？」と、何とかしてでも食べさせたいらしく、じっと相手見つめてはわざと寂しそうに尋ね←/再度ハンバーガーが目の前に来ては一口食べ「いや、ハンバーガーが食べたいんじゃないんだけどな…」と小声で呟いては本音は、相手の食べかけが食べたかっただけであり。

そうかい？君はよくわかんないよ。
(自分から手を握ったが相手にペースを取られて少々ムッとしながら相手の手を少し強く握り。寂しそうな相手を見てしまうと渋々溜息をつきながら「はぁ、わかったよ。じゃあ君のスコーンを食べよう。黒いスコーンは作らないでくれよ！」と食べ慣れたスコーンを思い出すとハンバーガーを食べて味を紛らわし。「なんかいったかい？美味しいだろ。HAHAHA」と賑やかに笑い

いたっ！ちょっ、握り方が強すぎるだろ！
(少し強く握られただけなのだが、それでも痛く顔しかめては叫び。相手が食べてくれるという言葉聞いては笑み浮かべ「流石ｱﾙだな！大丈夫。黒いやつは作らねぇから安心しろよ？」と、一応報告しては「そうと決まれば今から俺の家に行くぞ！」と、デートの行き先を家に変えて歩き出し。美味しいかを問い掛けられれば「ん？あ、あぁ…美味しいぜ。」と、曖昧な感想述べ。

アーサーはひ弱だね。少し強く握っただけじゃないか！
(握る手の力を緩めると馬鹿にしたように笑っていたがこれから相手の作るスコーンを食べると考えると「君のその言葉は不安要素しか含まないよ…」と小さな声でポツリと呟き相手に連れられるまま家へと向かい。残り一口のハンバーガーを見ては美味しいという相手にあげようと「ほらアーサー、あーんして」と相手に口を開けるようにと頼み

お前の力が強すぎるんだよばかっ！
(力が緩められ安心しつつ否定しようと再度叫び。相手の小言など聞こえていないふりをし暫く歩いて家については手を離して相手をｿﾌｧに座らせて「よし、じゃぁ、今からｽｺｰﾝ作ってくるからここで大人しく待ってろよ」と、ｴﾌﾟﾛﾝしながら優しく言いつつ口を開けるように頼まれれば「だ、誰があーんするかばかっ！これぐらい自分で食べれる」と、真っ赤に頬染めながらﾊﾝﾊﾞｰｶﾞｰを強引に取り口に含み。

この短い間に二回もばかばか言うなんて！ばかって言った方がばかなんだぞ！
(子供とさほど変わらない口調で反抗するが大人しくソファに座り頬を膨らまして剥れていて。「優しかったり顔を真っ赤にしたり怒ったり…ほんとアーサーは忙しいな」とブツブツ文句を言いながらもデートやらスコーンやらと喜ぶ自分はやはり相手が好きなのだと思い返しては顔を赤くしながら相手のスコーンが出来上がるまで待っており

うるせぇ！大人しくｿﾌｧに座って待ってろ！
(ぶつぶつ文句を言う相手に向けて叫んでは、やっとｽｺｰﾝの生地が完成し焼き始めて。暫くｷｯﾁﾝの椅子に座り待ち、ようやく時間が経てばｵｰﾌﾞﾝから取り出して焦げていないことに気付くと嬉しそうに笑み浮かべ「よし。今回は上出来だ。これでｱﾙも喜んでくれるだろ」と、味に関しては保証出来ないが見た目はよくできたと満足しつつおぼんに乗せ相手の元へ行き机の上に置いて。

わかったよ！静かにしてたら美味しく作ってくれよ！
(一喝相手から貰うが此方も大声で美味しく、を強調し相手に向かって叫ぶとソファに転がり辺りを見回していて。焼きあがるまで暇だったのでその辺を歩き回ったりキッチンを覗いて暇を潰していたが出来た頃を見計らって椅子に座り。目の前にある焦げていないスコーンを睨めっこするように見つめていたが「Wow！これ本当に君が焼いたのかい？美味しそうじゃないか！！」と物珍しそうにスコーンを右手に持ち

あぁ、お前の言う通り美味しく出来たぜ！
(こちらも美味しくを強調しては、飲み物を持ってこようと一旦戻り紅茶とｺｰﾋｰをいれてきては相手の目の前にｺｰﾋｰを置き。美味しそうという褒め言葉を貰えば満足そうに微笑むもｽｺｰﾝを手に取ったところをみれば慌ててｽｺｰﾝ取り上げ「ちょっ、まだ食べるんじゃねぇよ！今日はﾃﾞｰﾄだし俺が食べさせてやる」と、ﾆﾔﾘ笑み浮かべながらｽｺｰﾝ手に持ち相手の隣に腰掛けながらそう口にして

じゃあ早くくれないかい？焦げてない君のスコーンなんて珍しいから早く食べたいんだ。
(手前に出されたコーヒーを飲んだ後に何時の間にか右手にないスコーンを探すと相手の手中にあるのを見て相手を急かすように上記を言い。「不味かったらハッキリ言うから心配しなくていいんだぞー」と褒めるばかりではなく笑顔で余計なことを付け足し

わかったわかった。ちょっと待て。
(珍しく食べたいと急かす相手に驚きつつ冷静に答えては最後の余計な一言に少しｲﾗっとしつつも「まぁ…もし不味かったら何かしら責任取ってやる。」と言ってはｽｺｰﾝを一口かじり残りのｽｺｰﾝを机に置き相手の顎に手を添えこちらに向かせては目を閉じ口付けしてｽｺｰﾝを相手の口の中へと移動させ。口移しが終わると唇離しﾍﾟﾛﾂと自分の唇舐めては「どうだ？美味しいか？」と、相手の反応伺いながら尋ね。

外見がこんなに綺麗なのに不味かったら君はある意味凄いんだぞ。
(今回は美味しいのでは、と期待を抱きながら先にスコーンを齧った相手を見て目を点にさせ「君が味見したって……んむっ！？」何をしたいかわからない相手をからかおうとしたが口を付けられて驚いて瞬きして。接吻の間に相手から移されたスコーンは味わう暇もなく飲み込むと顔を真っ赤にさせながら「美味しいも何もアーサーがっ…」と言葉が詰まり口をパクパクとさせて

何だよその反応。顔真っ赤だぜ？
(突然の出来事に驚いて慌てている様子を見ては面白そうに笑み浮かべるも少し喉が乾いては紅茶を啜り。飲み終わったあと「で、味はどうだったんだ？」と、身を乗り出し至近距離で見つめれば感想を聞き出そうとし。

くたばれ！アーサー！
(真っ赤な顔のまま吐き捨てるとコーヒーを一気に飲み荒い呼吸をしては落ち着きを取り戻しつつあるも真近にある相手の言葉を聞いては「いつもより甘かった…けど不味い」と目を逸らしながら不味いと言うがいつもより美味しかったのはワザと言わないでいて

なっ！なんだよその言い方は！
(暴言を吐かれてはむっと頬膨らまし文句を言いつつ感想を聞いては「う…やっぱ不味かったのか」と、今回は自分でも美味しく出来たと思っていたためｼｮｯｸ受けては残りの紅茶を一気に飲み干して。

…アーサー。
(落ち込んだ相手の名前を呼び相手の肩に手を置いては仕返しにと先程より深く接吻をして。口を話すと照れ臭そうに「いつもより美味しかったんだ…ぞ」と事実を口にすればそっぽ向いて知らん顔して

んっ！ん…
(名前呼ばれ向くと突然口付けされ頬染めながら驚きつつも先程よりも深い口付けだったためﾋﾟｸｯと肩を跳ねらせ。次に相手の本音を聞けば「え、それ本当か？」と、問い掛けるも相手の様子を見れば本当だと思い嬉しさのあまりぎゅっと抱き締めて

仕返しさ。
(得意げな笑みを見せて相手の頬を優しく撫でれば抱きつかれたのでそのままスコーンに手をのばし手に持つと今度は自分で食べて。やはりお店などにある程ではないが相手にしてはそこそこ美味しく感じて。「今日の君はだいたんだね」と恋人繋ぎや接吻、今の状況から感じたことを話し

仕返しって…
(はぁっと溜息吐きつつ、相手が再度ｽｺｰﾝを手に取り食べた姿を見てはかなり驚くも嬉しく感じ。大胆だと言われれば抱き締めるのをやめ「いや、えっと…なんか久々のﾃﾞｰﾄだったし久しぶりにいちゃいちゃしたかったんだよ…嫌だったか？」と、本心を隠さず正直に答えては視線逸らし

嫌じゃないけど、正直過ぎて気持ち悪いくらいなんだぞ。アレかい？君の変な魔法でそうなってるのかい？
(ムグムグとスコーンを食べ終えると正直すぎる相手に驚いていて。不思議な現象に首を傾げれば相手の頭を撫でそのまま髪に口を付けると「俺は嬉しいけどさ…」と小声で呟いて

んだよ、俺が正直だとおかしいっていうのか？てか、変な魔法ってなんだよ。
(失礼すぎる言葉に眉寄せては不満気に言いつつ髪に口付けされれば「ｱﾙがそうやって俺が嬉しく思う事をするから苛めたくても苛められねぇんだよ。」と、本当はもっと苛めたいと思っておりぶつぶつと文句言って←

いっつも素直じゃないからね。君は。
(魔法についてはワザと触れないで会話を進めると次の言葉に唖然として「君、俺を苛めたいのかい？」と不思議で仕方なく眉を寄せては「君がHEROの俺を苛める何て無理さっ」と開き直り余裕の顔を見せてはソファに寝転がりにいき

は？素直だろ？
(何をおかしなことを言ってるのかと不思議に思っては尋ね。相手の問いに目を輝かしては「苛めた時のｱﾙは可愛いじゃねぇか。」と、変態発言しつつｿﾌｧに横になったのを見てはその場に行き相手の上に跨り←

君どさくさに紛れて俺に跨らないでくれよ！
(どこ言葉よりも相手の行為に疑問がいき首を起き上がらすと口を尖らせては相手の輝く目をジッと見つめて。「俺を苛めて可愛いだなんて、君はどれだけ変態なんだい？」変態発言についてHAHA…と笑いながらも隠すことなく問いかけるも先程の接吻をしたときの相手の方が可愛いということをいうか言わないか迷っていて

えー、駄目か？今からｱﾙが寝るなら暇だろ？
(跨ったことを指摘され不満気な表情浮べればただ単に暇だというのを言い。「まぁ…苛めなくてもｱﾙは可愛いけどな」と、ぶつぶつ呟いてはどう見ても呆れている相手の様子を見つめて。

暇ならホラー映画でも見ないかい？一人じゃ怖いんだ…今回のはすっごく怖いらしいからね。
(確かに暇なので見ていないホラー映画を相手と見ようと気軽に誘うがお願いするように目元を潤ませて相手を見つめて。「さっきから俺を可愛いっていうけど俺は君の方が可愛いと思うんだぞ！」考えるのをやめて口が先にものをいうと真剣な顔を向けていて

う…わかった。ﾎﾗｰ映画だな！見ようぜ！
(うるっとした瞳で見つめられればきゅんと胸を高鳴らせ、相手の上から降りては床に座り。真剣な顔で意外なことを言われれば「は？俺のどこが可愛いんだ？俺はｱﾙの方が可愛いと思うんだけどな…」と、不思議そうな表情で首傾げ

サンキューなんだぞ！
(ニッコリと満面の笑みでソファから降りると会議で使っていた書類の紙に紛れていたDVDを取り出しプレイヤーへと入れて。相手の隣に膝を抱えて座ると「俺だって君に可愛いって言われてそんな気持ちなんだぞ」自分に可愛げなんてないと思い眉を軽く寄せながらリモコンでテレビの操作をして

怖いからって泣くなよ？
(どのくらい怖いのかよく分からないが相手が泣いたら手に負えないので一応そう言い。自分と同じ思いだったのかと知れば「そうだったのか。お互い相手のことを可愛いって思ってるんだな」と、嬉しそうに笑み浮かべればさり気なくぎゅっと手を握り

いくら怖くでも泣くわけないじゃないか。
(早速テレビから映像が流れると堂々と泣かない宣言をするも繋いだ手を無意識に握り返し。全然怖くない場面なので横目で相手を見るとそっと相手に擦り寄り「そうだね」と短く笑って返し

ま、ﾋｰﾛｰだったら泣かないのが普通だよな？
(泣かないと強く言い切った相手に対し挑発的に答えながら画面見つめ。擦り寄ってきたのが分かれば顔には出さないように嬉しく思っているも、若干口元を上げ笑みを浮べていて←

もっ…もちろん…なんだぞ！
(テレビ画面に映るお化けなどを見てビクビクと身体を震わせるも強がっていて。相手を見ることなく画面に釘付けだが急に画面の隅からゾンビのようなものが出てくれば声が出ないほどの悲鳴をあげ無意識に相手に抱きつき←

本当に大丈夫か？
(お化けが出るたびに震える様子を見てはﾆﾔﾆﾔ笑み浮べながら問い掛けるも突然抱き締められれば「ちょ…ｱﾙ!?」と、頬染めつつ驚くも何が怖いのかと不思議そうにﾃﾚﾋﾞを見て。

…ぎゃーー！
(相手を抱きしめたまま恐る恐るテレビを見るもどの場面をみても叫んでは相手の胸に顔をうずくめ。半ば泣きそうになりながら相手を見ると「怖いよ！今のみたかい？」テレビを指差しながら必死に伝えており

おい、大丈夫か？
(怯えている様子を見れば抱き締めながら背中摩ってあげつつ心配そうに問いかけるも、実際あまり怖くなく冷静な表情で居れば相手の問いに「いや。あれは実際作り物だぜ？本物じゃねぇから安心しろ」と頭撫でつつ答え

作り物？本物じゃないのかい？
(落ち着いた相手の声に目を丸くすると相手を抱きしめながら再びテレビを見て。本物でないとわかれば怖さも薄れて自身も落ち着きを取り戻し抱きしめている力を緩めるも体制は変わらず

本物じゃねぇよ。あんなにはっきり幽霊が見えると思うか？実際は透けてるんだぜ？
(怖がる相手を可愛いと思いながら幽霊について説明し何とか納得させようとして。ﾁﾗｯと横にいる妖精さんを見てはお前らみたいな優しい幽霊だったらいいのにな、なんて変な事を考え。

実際っていうけど君が見てるのは幻覚だろう？
(相手に見える妖精などについては信じていずまたいつもの幻覚の話だろうと首を傾げて見つめるとテレビから聞こえた女性の悲鳴に肩をビクつかせ画面を見れば「もし君のいう通り透けてるならアレだって透けてるじゃないか！」と画面に映る女性の後ろにいる薄い影を指差して

なっ！幻覚じゃねぇよ！
(妖精=幻覚と言われすぐに否定しては何故他の人には見えないのか不思議に思い。指差された方向を見るも大して驚きもせず冷静に「あれはだな。撮影した時に後から合成でﾊﾟｿｺﾝを使って作ったんだよ」と、説明し。

…病院に行くのをおすすめするよ。
(静かに相手の肩を叩き真剣な顔で告げると何事もなかったように相手から離れて隣に座りなおし。しっかりとした説明に納得はしたが「わかってても怖いものは怖いんだぞ」と怖いのは変わらずにテレビを見ていて

なっ！俺の頭がおかしいって言うのかよ！
(何故自分以外の人には妖精さんが見えないのか改めて不思議な表情浮かべつつ反論しては、相手が元の位置に戻ってしまったことを少し残念に思い「どうしても怖いなら俺のかなり近くに居ていいぜ？」と、笑み浮かべながら問い掛け

俺や他の皆に見えないものを見てるんだからそう思いたくなるじゃないか！
(何処を見渡しても妖精もユニコーンも見えるはずがないので当たり前のように言い返しては困ったような顔をして。テレビを見ながら相手の言葉を聞くと腕を掴み「これで十分さ」と照れ隠しするように相手の顔を見ずにいて

やっぱ見えねぇのか…近くに居るのにな
(チラッと妖精の方を見ては残念そうにぽつり呟いて。腕を掴まれれば「なぁ、このﾃﾚﾋﾞが終わったら次何するか？」もう少しで終わりそうな雰囲気なのでﾃﾚﾋﾞを見つつ次のことを尋ね

その妖精とか幽霊は君になんていうんだい？
(相手の目線が変わったことに気づきまた幻覚を見ているんだと思うも少し変わった質問を投げかければテレビではエンドロールが流れ。立ち上がることなく腕を掴みながら「残っているスコーンを食べながら帰るつもりさ。もうそろそろ外も暗いからね」と薄暗い外を窓越しに見ながら少し名残惜しそうに呟いて