主 2014-08-09 03:24:00 |
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> 野々瀬
ん、…其れが正し______へ?
( 素直に聞き入れた相手に、利口だと小さく頷いては機嫌を直し。安心しきっていたが、僅かに届いた相手の言葉に驚きを隠せず間抜けな声を洩らしてはきょとんと目を丸めて。“この後輩、全く反省してない…。”どうしたものか。勢いつけて、相手のネクタイを此方に向けて引っ張れば唇と唇を重ね合わせ。それもほんの一瞬で、相手の顔を見据えては、べっと舌を小さく出し。「野々瀬は…初めてばっかだな、…」目を伏せ笑みを絶やさずにいる相手の頭を撫で続け、此方も柔らかな笑みを浮かべ。“初めて”とは、嬉しい気もするけど何処か切なくて。「誰かに触れられるのは怖い?」頬を撫でた手に小さく反応する相手を見逃さずにいて。直ぐに何事もないよう取り繕う相手は、大人びて見えるが微かに胸が痛むのを感じ。勢い余って、こんなことをしている自分に一番驚くも相手のことを知りたいという強い思いは揺るがず。いざ、何を知りたいと問われると相手の頬から手を離し、ずるずると視線が下へと下がっていって。「何がって……。」言いたいことは沢山ある。でも、もし相手が何かを抱えてそれを他人に隠して生きているとしたならそれは無理に口を開かせて聞くものではない、と。今以上に彼と仲良くなり、いつか彼の口から何か小さなことでも聞ければいいと思えば「…んー、ごめんな。何でもない。」と誤魔化すように笑みを浮かべ相手の上から退こうと。 )
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