「それの何がいけないんです」 「馬鹿ですね。責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人間が悲しいことが嫌だから。そうやって、『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです」