朔夜 2014-07-15 07:37:49 |
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【騒がしい鼓動 Ⅱ】刀剣乱舞/陸奥守吉行
陸奥守「ほう…顔が真っ赤ぜよ、主?」
主「うっさい、陸奥守のばか。それに、こんな真っ暗なのに見える訳ない」
陸奥守「見えるがぜよ、そりゃもうハッキリと。わしらは夜戦にも出るき、夜目にはちぃとばかし自信があるけんのう」
そうだった。
刀剣達は夜の出陣も多い。
そんなコイツらが見えない訳がない。
主「もう…わかったから、出てってよ」
陸奥守「そいは主命がか?」
主「む…そうだよ、主命!」
陸奥守「嫌じゃ、その主命は聞けんのう」
主「は…?何でさ?」
陸奥守「わしかて男じゃ、好いちょう女子の部屋で一緒に寝たいがは普通の事じゃろうが」
いや、そうじゃなくて…ん?
今、陸奥守…好きな女って言った?
主「へ…?」
陸奥守「なんちゅう間の抜けた顔しようがじゃ!ぶっ…はははっ!!」
主「いや、だって…そんな」
陸奥守「次は照れとるがか?まっこと主は飽きんのう、見ちょるだけでコロコロと表情が変わる…ほんに愛らしいがぜよ」
豪快に笑っているかと思えば、急に低く男を意識させる様な色気のある声で囁く。
どきんどきんと胸を激しく打つ鼓動。
もう、うるさいな私の心臓。
主「わ…かった」
陸奥守「…へ?」
次は陸奥守の番だった。
何とも間の抜けた声を出す彼に、顔は見えずともしてやったりという感情が湧く。
でも…。
主「良いよ。じゃあ、一緒に寝よ?陸奥守」
陸奥守「はぁあ!?良いがか!?わしゃてっきり」
主「ヤなの?」
陸奥守「~~~っ!!!嫌な訳、無いがじゃろっ」
その後、何時もより温かな布団の中、陸奥守という安心感に包まれて私は眠りについた。
好き、と言われて本当は嬉しかったなんて…今はまだ秘密。
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