朔夜 2014-07-15 07:37:49 |
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【9月12日/向日岳人バースデーストーリー Ⅰ】テニスの王子様/向日岳人
今日は私の大事な恋人の誕生日、3ヶ月前からプレゼントは何が良いかと頭を悩ませてきた。で…ニット帽を作った訳だけど、岳人の誕生日が秋だけれどまだそんなに涼しくもない暑い日もある微妙な時期なせいか渡そうに渡せないのが心情。そんな事を考えながら、テニス部関係者じゃない私はコートの外で只見つめていた。
*今日は俺の誕生日、プレゼントを楽しみに朝から○○の近くで態と伸びしてみたり、然り気無く言ってみたりしたけど…無反応。嫌われたか?それとも俺の誕生日を忘れちまってんのか?どっちにしても正直辛い。
主「岳人…」
朝から私の近くに常に居た彼の気持ちなんて分かってる。友達に聞いたら手作りの物は重いとか、ニット帽は時期的に早過ぎるとか…やっぱり渡せないよ。違う物を今すぐにでも買って来ようかな?岳人に渡せないまま手に持っている袋をぎゅっと抱き締めて相手を見つめると、背を向け急いで歩き出す。
*…クソクソッ、んな事は聞いちまえば早いじゃねぇかよ!部活中ずっと考えてんなんて、女々しいぞ俺!両手で両頬を軽く叩いた途端視界の端に映った○○の姿に気付いた。何時もならずっと見ていてくれるのに何で行っちまうんだよ…少しあった不安が大きくなってく、部活中にも関わらず俺は走り出してた。
向日「○○!!」
僅か掠れた様なけれど可愛らしくも格好良くもある聞き慣れた声が聞こえた途端、私の身体は何かに引き留められたかの様に凍り付いた様に動けなくなった。
*絶対に行かしたく無ぇ、そんな気持ちが届いたのかピタリと足を止める○○。俺は○○を飛び越える位高くムーンサルトを決め、目の前に着地した。
主「っ!?が…岳人…」
いきなり目の前に降り立った岳人はまるで一羽の鳥の様で、キョトンと間の抜けた顔で彼を見ているのが自分でも分かる。
*驚いてる驚いてる、こんなに不安にさせられてんのに…やっぱりコイツのこんな素直な反応を見れば口元がニヤケちまう。ふと気付いたのは、○○の腕にしっかりと抱かれた羽が描かれた袋。
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