朔夜 2014-07-15 07:37:49 |
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【8月13日/天神耕介バースデーストーリー Ⅱ】天神耕介
天神「よ…良かった、無事だったんだな!」
*○○が倒れ込んで来た瞬間、抱き留め文句を言われながらも彼女が無事であったという事実に嬉しさが込み上げ抱き締める。うっすら涙を浮かべてしまっている俺は自分でも情けない程、器が小さい…。
主「へ?…あ、うん。有り難う…」
ふと見た彼の目にはうっすらと光る涙、彼が本当に純粋で心配性である事に気付かされた。キョトンとしてしまいながらも彼の頬に手を添え親指で軽く彼の涙を拭う。
天神「こんな時間に呼び出すから何かあったのかって…しかも来てみたら真っ暗でオレンジ色の光が…って!火事じゃねぇのか?!」
心底心配してくれていたのか安堵の息を吐き出す彼、思わずクスリと笑いそうになるのも束の間。私の肩を掴み焦りの表情浮かべて問い掛けてくる彼の必死さに更に不思議そうな表情浮かべてしまう私。
主「馬鹿ね、全く慌てん坊なんだから耕介は。上がって、説明するから」
*呆れた様に、しかし穏やかな表情浮かべながら笑う○○。俺といえば男の癖に慌てたままで彼女に手を引かれるままリビングまで来れば、アロマキャンドルで彩られた室内。その光景は男の俺でも目を輝かせてしまう位綺麗だった。
天神「ろ、蝋燭?」
ボーッと蝋燭を見回しながらすっとんきょうな声を上げる彼を余所に、私は用意していたケーキを目の前に差し出し。
主「ハッピーバースデー、耕介」
天神「はっぴー…ばーすでー…?」
目を丸くしてケーキと私を交互に見る彼、サプライズにしてはやり過ぎたかと内心後悔が過る。
主「ごめんね?」
*目の前に差し出されたケーキ、そしてきっと全てを準備するのにかなりの手間を要したであろう飾り付けや料理。俺は泣き出していた。
天神「ば…かやろ、嬉しいじゃねーかよ!コンチクショー」
涙を流しそれを袖口で拭いながら嬉しいと言ってくれる彼、良かった…私自身を彼の喜びが幸せとなって包み込む。ケーキをテーブルの中心に置くと彼に抱きつく。
主「良かった…ごめんね、本当はちょっぴり心配させてやろうなんて思ってたの。耕介、心配してくれて有り難う…生まれてくれて有り難う、大好き」
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