朔夜 2014-07-15 07:37:49 |
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【8月13日/天神耕介バースデーストーリー Ⅰ】天神耕介
*夜に呼び出すなんて…何かあったのか?
そう、俺の彼女である○○から電話があって来て欲しいと言われたのは夜の9時を少し過ぎた頃。心配と来て欲しいと言われた嬉しさが溢れる中、○○の家まで走っていた。
天神「はぁっ…はっ…ふぃ~、やっと着いたぜ~」
*テニスをやっているにも関わらず情けない事に完全に息を切らしていた俺はやっと○○の家に辿り着いた、携帯をズボンのポケットから取り出し時計を確認すれば夜の9時36分を指していた。
今日は彼の誕生日、朝から電話をしてもメールをしても返事が無い。やっと連絡をくれたのは夜の8時過ぎの頃だった、遅い!内心そう思いつつも彼の声を聞けば心配や不安が全て消え去り笑顔になってしまう私。でも、ちょっとした仕返しとサプライズを考えた…そう、急に呼び出したのは彼をお祝いしようと思ったの。でもきっと貴方は心配する筈、朝から焼いてあったケーキを準備して料理を並べ部屋に蝋燭を灯し電気を消した。
天神「ピーンポーン、いや…口で言っちゃ駄目だろ。はぁ、馬鹿な事言ってないで…と」
*自分でも引く程のギャグをかますと一人でツッコミ、呼び出しブザーを押したらピンポンと音が鳴り。彼女が出て来るのをじっと待つも家の窓を見れば電気は点いておらず、しかもオレンジ色の光がゆらゆらと見える。
天神「ヒィッ!幽霊…じゃないな。あれは、まさか…火事!?○○!!」
*勘違い等と考える余裕は俺には無く完全なる不安が俺の体を一瞬にして冷やした、血の気が引き自分でも青ざめているのが分かる。彼女の名前を叫びながら玄関扉を勢いよく開けた途端、○○が倒れ込んで来た。
主「痛ったー…ベル鳴らしたのにどうして急に開けるのよ」
私は呼び出しブザーの音に胸を高鳴らせ玄関へと向かった、そして扉のノブに手を掛けた途端扉が引かれ私の体は勢いよく外へと投げ出された。彼の胸へ抱き留められたけれど引かれた勢いで腕は痛い、扉が開かれる前彼が私の名を大声で呼ぶ声が聞こえたが彼の心情など分かる訳も無く文句を言ってしまう。
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