知ってたか、 (知ってるなんて照れかくしなのかと思っていたが彼が照れている様子が伺えない。なんだ、と少し残念に思って。「ならもう少ししたら行こう。」人が混んでいるからという理由で言わなかった彼。己にとっては彼と一緒にいるなら人が多くてもいいのに。そんな事を考えていては彼が己の条件にあっさりと承諾した。「え、あず…ん」予想外の行動だったが彼の腰に腕をまわし片手を後頭部へとまわす。)