槞鴉 2014-06-02 18:00:57 |
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秋兎
……!……優姫……
…腕は衰えてないな。いや、前から可愛かったけど急に綺麗にもなったか
【笑顔で家から飛び出してきた優姫を一目見て思わず息を止める。はっきり言って、似合っている。しかもかなり。期待値以上の出来映えにこれは化けたな、いや顔の造り自体は変わっていないんだから元々可愛いのか。だとすれば何て恵まれた環境。それに昔は完璧な『女』を演じて遊んでいたな、と思い出す。あの時は俺は中学生だったが、その目から見てもあれは見事だった。よく優姫を連れて街を歩いたものだ。クラスメイトが『まさかアイツにあんな可愛い彼女が』とでも言わんばかりの表情で口をだらしなく開けていたのを思い出しながら】
十夜
…?!
べ、別人…!!
な……あ…
【ドアを開けて出てきたのは可愛い可愛い女の子。明らかにそう知覚してしまってから、あれ可笑しいぞと脳が働き始める。ここは優姫の部屋だ、彼女を連れこんでるなんて話は聞いたことがない。ならなんでここに女が。そう一瞬のうちに思考が巡ったが、秋兎がその人を優姫と呼んだことでようやく『目の前の美人=優姫』という式が頭の中で成り立った。嘘だろ、いや似合うと思って頼んだのは俺だし、子供の頃は見ていた覚えもあるけれど。しかしこんなに自然に、というか不自然な程に可愛かっただろうか?そうか、昔の記憶だし自分がかなり小さかったことも有って自分の友人の女装姿に『綺麗』だの『可愛い』だのと感じる心が無かったのか。…いや、こいつは男なんだから本来そんな思考が有るのは今でも、というかお互い高校生である今の方が有ってはいけない気がするのだが。可笑しい、とは分かっていつつも脳が酸欠状態を起こしてでもいるように口が回らなくなり、訳の分からない1音だけが漏れ】
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