彼女のヒミツ -NL/女性募-

もう1回！？無理だよ無理、一気に汗かいたわ…。
（まさかのアンコールを要求してくる相手に対してその手には乗るまいと力なく首を振る。相手にとっては可愛かったのかもしれないがやはり自分自身にとっては吐き気を催すレベル、向いて無さ過ぎる。「勝手に始めない。」いきなり相手から役に入り込まれては“どの私だよ”と心の中でつっこみを入れながら呆れたように軽く頭にチョップをかまし。「ほら、もう着きそうだよ。」そんなことをしている間にバスは自分達の降りる場所のすぐそこまできており、相手を見ながら外を指差し）

いてっ…私も頑張ったのに…
(相手にチョップされた所を軽く手で押さえながらそう言って。もう一度相手がデレデレしていて、しかもそれが終わった後の赤面を見たかった。相手は自分のように腐っていないためか、初々しさが残っていて可愛らしく見え。自分がやったら吐き気がするレベルだろうが、好きな相手がやるとこんなにも萌えるんだなぁ、と改めて感じて。「そうたね‼︎」と相手の言葉に頷いては窓の外を見て。自分の家には絶対的には呼べないが相手の、家に行くなんていかにもリア充っぽくていいのではないか、などと思って

まぁ、また今度気が向いたらやってあげないこともないよ。
（もう絶対やるもんかと誓いを立てながらもかなり棒読みでそのように建前を述べる。しかし男のデレデレなど何処に需要があるのだろうか疑問が残るところである。バスが目的地に到着し、「それじゃいこっか。」と荷物を手に持てばお金を払ってバスを降り、ぐっと大きく伸びをする。ここから自分の家までは徒歩でもそれほど遠くは無いため先程のように二人横に並んで家に向けて歩き出し）

えぇー?凄い棒読みだけど?
(相手の棒読みに眉尻を下げて困ったように笑っては相手に続いて荷物を持ちバスを降りて。「さっきの話だけどね。私、デレデレな悠也くんも新鮮で良かったけど、いつもの悠也くんのほうが好きだよ」、とさりげなく好きと言ってみては相手がどんな反応をするのか楽しげな様子で待っていて。照れたら可愛いなぁ、なんて男子を相手にして、そう形容していいかわからないが可愛いという単語を使って、

あぁ…ありがと。
（帰り道だからか会話もぽつぽつという感じの中、突然何を言い出したかと思えば自分には言えないような恥ずかしい台詞を述べる相手。ちらっと相手に視線を向け、気恥ずかしさも相まってどう返せばいいのか分からず、視線を外し、意味もなく親指で鼻を触ったりし、前を向きながら不器用に礼を言う。次にどんな言葉をかけたらいいのかが分からず、もう少し自分に素直になれたらなぁと思いつつ、その後は沈黙を守りながら歩を進める。）

うん。
(さりげなく、手を繋げば赤く染まる頬を夕焼けのせいにして。自分が待ち望んでいた恋愛がこれだ。今まで付き合ったことのある男性は腐女子だと打ち明けたら去って行った。それで学んだことをフル活用して、相手には嫌われないよう尽くしている。「ねぇ、私ね、悠也くんと付き合えて良かったよ」と小さく呟いてみては相手の顔を見やり。どう反応を見せる。恥ずかしがってそっぽを向くのか、それとも聞き逃すか、どちらでもいい、ただ相手と一緒にいたくて

こっちこそ、感謝してるよ。
（手を繋がれればそれに応えるように指を絡めてぎゅっと握り返し、相手の呟きが聞こえたのか視線こそ歩いている前方向から外さないが自分の率直な思いを伝える。初めて付き合った彼女が非の打ち所もない良い子で、こんな自分とは釣り合わないのではという不安や、嫌われたらどうしようという不安を抱いてはいるが、この状況に感謝しているというのが今一番の感情である。しばらく歩いていけば自宅前に到着し、一旦繋いだ手をほどいて鞄から取り出した鍵で鍵を開け、扉を開くと、「ささ、入って入って。何もないとこだけど。」と先に入るよう促し）

お邪魔します…
(相手の家に付けば控えめに中に入って。自分の家とは違い、入ってすぐにアニメのタペストリーがないことにこれが普通なんだぁと感じて。自宅だったら駆逐系アニメの某兵長がおかえり、とでも言うようにタペストリーがかかっている。「結構綺麗だね!私のマンション、もうちょっと汚いからなぁ」と苦笑したように言って。綺麗に靴を並べては入って。ぐるりと周りを見回してみてもアニメ関係のものが一切なくて、こんな環境で生活出来てるのかと心配になり(あくまで要らない心配)

結局は無趣味に近いから結構あっさりしちゃうんだよねー。
（普段一人で住み慣れた場所に相手がいるだけでもやはり高揚感やら安心感やらを感じ、鞄をベッドの上に放り投げ辺りを見回すようにしては苦笑交じりに上記を述べる。シンプルな見た目にパソコン、テレビの前に少し昔の家庭用ゲーム機が気持ち程度に備えてある部屋。趣味を見つけようと色々チャレンジはしたものの結局は三日坊主、ギターなんかは押し入れで埃を被っているのではないだろうか。「へぇー、意外。」イメージからして部屋が汚いとは考え難いため、嘘だろうなとは感じつつもひとまず納得しておこうと上記述べ。）

へぇー?でも、これぐらいの方がいいんじゃないかな?
(相手の話に頷きながら自分のバックを控えめに床に置いては「私は逆に荷物が多くて困っちゃうけどなぁ。なんかね、まとまんないの」と。同人誌やフィギュア、ポスターなどどうしても捨てられないものばかりが溜まって行ってしまって。捨てるのも勿体無い上にどう処分していいかわからない。「綺麗でいいなぁ」と何度か呟いてはこれが男子の部屋なのかなぁ、と少々首をひねりながらもキョロキョロと目をまわしてみて

あぁ確かにそうだね、実家にいた時は姉の服やら化粧品やらが散乱してたよ。
（まとまらないという言葉を耳にしては実家での光景を思い出す。やはり女の子洋服とかたくさん買うから必然的に部屋に置ききれなくなってくるんだなと結論づければやれやれといった表情で上記述べ。「えー恩の部屋気になる！」自分の部屋が殺風景なのは何となく分かるが、そこまで言うほどの差があるのかと逆に興味を持ち始め、相手の前にドンとあぐらかいて座れば行ってみたいという意思を遠まわしに伝え。）

（/次あの初めのロルテ使おうかなぁｗ）

お姉さん居るんだ?いいなぁ、私は弟が居るよ!
(相手に姉が居たことに驚いたように問いかけては自分にも兄弟が居ることを言って。しかし、弟だって自分と同じで散らかしっぱなしなため、最早家系だろう、これは。自分の部屋が気になると言われたら「え?私の部屋は汚いから、ほんとに!」と。汚いどころじゃない。同人誌の山を見たら相手は引くどころじゃない。嫌われてしまう。「あのね、私の弟は悠也くんと同じ男の子だけど部屋汚いよ。まだ高校生だけど。」と上手く話題を逸らしては相手がこれ以上自分の、部屋について探求しないことを願っていて

(/いいと思いますよ！w

うん、4つ上なんだけどね。良いなぁ俺も下が欲しかったよ。
（相手の驚いた様子に言ってなかったっけ？と目を丸くしながらそう返す。上がいればやはり下も欲しくなるもの、弟がいるという相手を見つめながら羨ましげな声を上げる。弟が居たならやはりゲームとかスポーツとかやってみたかった。妹なら…何すればいいんだろう？余計なことを考えるうちに難しい顔になってきたので考えるのをやめ。「あー、高校生の部屋はね！俺も高校生の頃は…今みたいな感じかも…。」相手に男の兄弟がいるなんて想像もつかなかった、痛いところを突かれては必死に弁解しようとするも思い返せば高校生の頃の自分の部屋も今みたいな感じで、ぱっとしない自分に落胆。）

（/回避されたｗｗ）

いいなぁ、お姉さん。下なんて、ただうるさいだけだよ?
(無いものねだりとはこのことだろう。自分にはなんだかよくわからないアイドルにペンライトをふる弟しかいなくてガッカリとして。お姉さんが居たなら一緒に洋服を買ったり話をしたり出来ただろう。しかし3つ離れた男子高校生に洋服を買うのについてもらうなんて嫌だ。「いいじゃん、落ち着いてて!弟…あ、憐って言うんだけど、アイドルのポスターだらけだよ?」、顔をしかめて言うが自分はそのアイドルのポスターの倍、アニメキャラクターのポスターがはってある。これは弟を否定する権利は自分にはないのでは、と考えてしまって。

(/良かったね、恩ちゃん!ww

そうなんだろうけど、やっぱ物足りないんだよ。
（こちらにとっては、言うならばうるささが足りない、自分が上の立場となって遊んであげたりしたいのが本音だがもちろん既に社会人の姉にそのようなことはできず、今から親が奇跡を起こして下の兄妹ができたとてかなりの年の差になるので望みは断っている。残りは生き別れの兄弟の可能性くらいだろうか。「ほほー、アイドルかぁ、いいじゃん！」とは口で言うものの生憎アイドルにはまったく興味無し、この無気力さ、無関心さが自分をダメにしているのだとは分かっているものの、興味がないものには全くと言って良いほど手をつけないのだ）

（/こりゃー中々ガード固いっすなぁｗ）

じゃあ今度、憐に会ってみる?
(いつだが実家に帰ったとき、“お前みてぇなアニヲタ姉貴じゃなくて兄ちゃんが欲しかった“と呟かれたことを思い出しては相手に問いかけて。きっと弟も喜ぶだろうし、実家の両親にも相手を会わせたい。バッグから携帯をだしては「ほら、これが憐」と弟の写真を見せて。アイドルに無関心そうな相手でさえ、アイドルは許容範囲。アニヲタは大丈夫だろうかと思考してみては、「アイドル好きだし、アニヲタでもあるんだよ」とさりげなく相手の反応を伺ってみて。相手は三日坊主だと聞いたことがあり、「今まで何を趣味にしようと頑張ったの?」と問いかけて。

(鉄壁ガードっすよwww

あ…会ってみたい会ってみたい！
（やはり適当に反応するもんじゃない、まさかの相手の発言にも実際に会ってみたいのは事実。しかし趣味とかが全く合わなさそう、良いじゃんとか言ってしまった手前アイドルの勉強でもしておいたほうが良いのだろうか。向けられた携帯画面を覗いてはイマドキ風な高校生の弟を見てふむふむと相槌をうち、アイドル好きで更にアニヲタだとまで聞けば自分の思い描くオタク像をイメージした後「…見えないな。」と呟く。「そうだなぁ…楽器とかスポーツとか釣りとか絵とか色々やってみたけどダメだった。」人は見かけによらないなぁと思いつつ、相手の質問に今までの惨敗の歴史を思い返しながら述べた後、「何か良いのない？」と他力本願。）

（/攻略しがいがあるってもんよ！！ｗ）

憐も喜ぶよ、きっと!
(承諾してくれて相手に満面の笑みを浮かべながらそう言うと、高校生になりたての弟を思い浮かべ。どうせ実家に帰ったら土産がどうの、生活は大丈夫なのかと未だに過保護に聞いてくる両親と愛想がなくドルヲタと厨二病を引きずってる弟が居るだけだ。どうせ帰るなら相手といったほうが楽しいだろうし両親に紹介も出来るだろう。「じゃあ決まり!今度私の実家に行こう?」と。なにかいい物がないかと問われても自分の趣味だってたかがしてれる。「私はギターとお菓子作りかな?料理はダメだけどお菓子なら作るのも食べるのも好きだよ!」とこれは助言になっているのだろうかと少々首を捻るがまぁいいか、と自己解決して話を続けて

そうだね、また今度ね。
（何だか実家に行くなんて結婚を申し立てる挨拶に行くみたいだ、とはいえ今はまだそんな気持ちもなく、普通に友達の家に遊びに行く感覚でいいやと思えば相手の提案に賛同し。「ほえーギターやってんだ、凄いなぁ。むずくて諦めたよ。」相手の趣味に自分が過去挫折したギターが含まれていることに感心したような声を上げる。そういえば何かのアニメに影響されてギター始めた友人もいたっけか、あいつはまだ続いてるんだろうか。やはりきっかけは大事だ、埃被ってるギターも安いわけではない、そう考えると相手を指さして「恩がギター教えて。」と頼んでみる）

うん!
(相手の返事に頷いては、たしか実家にはアニメ関係のグッズはなかったはず、と。あったとしても弟のものだと言って誤魔化そう。指をさされてギターを教えてくれと言われれば首を横にふって、「むむ、無理だよ‼︎下手だし!私が弾ける曲なんて弟教えてもらったアニメの曲とかそんな感じばっかりだよ⁈」と。ギターは弾けるが曲は全てアニメ関係。しかも弟に教えてもらっただなんて適当な言い訳をつけて。これでも教えてくれと頼まれたら教えてあげよう、と心に決めては相手をみつめて

(-おうふ、忘れてました‼︎
攻略頑張ってください！w