主 2014-03-30 21:41:07 |
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>三嶋君
_俺はさー、三嶋君に2回血あげた。...でも俺が1回しか貰ってない。―――なら平等にしようか?
(刺さっている時点ではそれが障害物となってじわりじわりと鈍く流れ出した血液も歯を引き抜かれた事によって妨げるものが無くなり、遠慮を知らない血の流れは先程よりも少しだけ勢いを増して皮膚外へ漏れ出す。それに伴いジンジンとした痛みもより鮮明になり、刺された部分を中心に脈打っている様な感覚に陥る。力んでいた身体も安堵感には程遠いが峠を越えた要領で力が抜ける。背けていた視線を相手側へ向けると己の血を懸命に貪る姿が映り、吸血を終える迄じっとしていようかと身動きを取らずにその様子を目を細めて眺めていればあざとさの混じる可愛らしい表情で許しを乞う眼差しで己を見上げてくる相手と目が合う。対して己は顔色一つ変えずに相手をただ淡々と見つめてぽつりと提案出し、亦仕返しを予告する。やがて暫しの時間が経っても中々吸血をやめない相手に段々と貧血になる恐れを感じ、身体を離そうとするも腕を押さえ付けられていて肘から先しか動かせない。行動が駄目なら口に出せば良いと自己結論を決めては「三嶋君、そろそろストップ。」と声を掛ける。が、何やら相手の様子が可笑しい。我を忘れているのか目には興奮を色づけており、本当に食べ尽くされてしまいそうだ。微々たる焦りが芽生えてきては「み、三嶋君...?」と恐る恐る名を呼んで。)
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