駄ぬし 2014-03-26 14:40:09 |
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…姿形は気にするな。滅するぞ。
(何か言いたげな表情で自分を見ている相手の視線に気がつくと、やや不機嫌そうな表情でその不満さを解消しようとしてか、先程まで手で弄んでいたガラスの破片をさほど力は込めずに相手へと投げつけて。自分が護られる理由を相手に尋ねられると、なかなか理解力というか物わかりがいいやつだと内心思いながらも、「神の中にも人間と同じように野望や悪心に満ちたやつがいるんだ。そのなかの一人、もうすでに他の神たちに滅されて存在はしていないが、永遠の生命を手に入れようと目論んだ神がいたらしい。何千万年と幾多の犠牲を払って、ついにその目論みは完成してしまった。その神が造り出したのは、この世に2つとない逸物、『残滅の輪廻』。簡単に言えば不老不死の能力を持つ、悪徳な神にとっては喉から手が出るほどに欲するものだ。それが理由はわからないがお前の体内にある。その逸物を取り出すためには、器であるその人間を殺す必要がある。……まぁ、ようするにお前は多くいる悪徳な神に運悪く狙われる存在になったというわけだ。それを護るために派遣されたのが私」とざっとした流れを簡単に説明して一息ついてから相手を見据えて
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