主 2014-03-15 19:01:35 |
通報 |
絡み文/
( とある休日の朝。気怠さを振り切り、朦朧とした意識の中体を起こす。ごしごしと目を擦りその辺に置いてある目覚まし時計を手に取り時間を確認すると、どうやら起床予定時刻より少し早く目が覚めてしまったようだった。元々眠りが浅いため、こういう事はよくある。俺は小さくため息を零し頭を搔けば、ちらりと隣のベッドに目線を投げやった。勿論そこには、未だ規則正しい寝息を立てる弟が眠っていた。俺は愛しい弟の背中を穴が開くほど見つめては、いつも通り変化の少ない表情で「今度は俺が守らなくては」なんてことを考える。そうして暫くぼーっとその姿を見つめていると、突然、するりと生暖かい風が頬を撫でた。…あれ、窓開けてたっけ、不用心だな…何て考えながら窓の方へ目をやる。しかし、部屋の窓はきちんと閉じられていたし、季節的に考えて暖かい風が外から吹いて来る筈もない。俺は不思議に思い辺りを見渡すと、高い位置に取り付けられた一台のエアコンが目についた。刹那、ふと己の頭によぎったのは、「―――まさか、エアコンの温度を高く設定していたまま寝たのか?」という確信に近い一つの予測で。俺は珍しく慌てふためき、リモコンを手に取りエアコンを止めれば、すぐさま弟の元へと駆け寄った。するとすぐに指先を通し感じた火照った皮膚の感覚。…マズイ、汗もかいてる、風邪をひかせてしまったらどうしよう、ふざけるな俺、エアコン消し忘れるなんて何事だ、等という思いが、己の中で渦巻く。勿論、自分も汗をかいていることには全く気付いていない訳だが。 )
(/ではでは募集開始です!)
トピック検索 |