見たことが無かったからね、気になってしまったんだよ。―どうしてそう思うんだい?君は充分優しいよ(ふつふつと沸騰する鍋を眺めては、ふと横を見れば苦笑いな相手に気づき、サラサラとした黒髪をふわりと触りながら首を傾けじっと彼を見詰めたまま甘ったるいトーンで話して行き