(息子の片方の拳を両手で包もうと手を伸ばせば、きつく握り締められている事が分かり。それを宥めるように労わりの言葉を掛ける。) ――いいんだ。今は特に差し迫った脅威もない。お前はこれから強くなっていけばいいんだ。 (人一倍真面目な息子の事、自分を責めているのだろう。)