name 2014-02-02 16:06:59 |
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昔、戦争で妻や子供大切な友人を亡くした天才博士は。
もう失いたくない、ずっと側にいたい、そんな思いから絶対安全な「 第0地区 」 を設立した。博士の宝物を一杯詰め込んだ博士のためのそんな場所を。外部からの接触は不可能内部から外部への接触も不可能。毎日同じ人と会い毎日同じ事をし。同じ事の繰り返し。博士の宝物達は
-それでも戦から逃れられるなら-
と第0地区での生活を続けていた。それはもう長く長く、博士の命尽きた後も新しい命が芽生えた後もそこから出るなんてことは考えもせずに。
ある姉弟の弟が呟いた。「お外にでてみたいな。」 -次の日その少年は消えてしまって。
ある兄妹の妹が呟いた。「お外って素敵なんでしょう?」 -その子も消えた。
ある双子が呟いた。「僕らは外にいく!」 -それはもう叶うことなく。
あぁ神様お許し下さい。あのとき博士に身を委ねなければ。作られた太陽や海ではなく本物の太陽や海をみたいのです。作られた食物ではなく自然の食物が欲しいのです。誰も彼もが願うこと。でも口にしてしまえば恐ろしい。あぁ、誰かお助け下さい。
どうか ( 僕.私.俺 )達をここから連れ出して。
-そんな世界で育った子供達が外にでようとあがくお話-
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