＊炬燵にみかん。/ bml 人数無制限

　＿＿うん、そうそう。…あれ、お前さん“も”？　御子柴さんノン気じゃないの？(どこか彼の返答に違和感を覚えると伏せていた顔を若干上げてはしぱしぱ瞬きを繰り返す。見た感じでは彼は普通の成人男性と判断出来るので男好きとも思えない。また、先程からの会話から女性云々という話だったのでゲイという線は浮上すらしていないがバイなのかもしれないと勘ぐる。みかんを食べているのか柑橘系の匂いを感じれば頬を緩ませて机上に顎を乗せて。「仕事が恋人？　嗚呼、仕事人間みたいな？頑張るねえ。　おおっ、大人な意見。口説くとか抱くとか俺も言ってみてー。かっこいくね？」彼の話を聞いていると仕事が忙しくて色恋沙汰はあまり無く、かといって女性…相手を口説くのも関係を持つのもそれはそれで面倒臭いというように聞こえた。歳が歳だけれども自分は盛んでありたいと思ってしまうのは些か子供じみているのか、それでも先程口走ったように気に入った相手でも見つけたいと思ってしまう。ふと髪の毛にわしゃっと手が伸ばされ温もりを感じれば気持ち良さそうに目を瞑る。撫でられるのは嫌いではない、寧ろ好きなのだが炬燵にはいっているのせいか心が落ち着けると肩の力を抜いた。)