主 2014-01-02 17:31:37 |
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>ルイス
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「うん、勿論。」
相見た相手に小さく笑み掛けると、
鞘から剣を抜き、相手へと刃先を向けた。
しかし、吸血鬼――ヴィンランドによる
礼儀ある行為に再び、剣を鞘に納めた。
「うん、そういった行為は
とても大切だと思うよ。
ルイス・ヴィンランド、ね…。
あっれ...
何処かで聞いた事のあるような名前だ。
…うーん、何処だったかな。」
殺伐とした空気の中、
彼は相手を見つめながら首を傾げた。
天上天下唯我独尊。
威厳ある吸血鬼に見下ろされる騎士。
雲の迷いは月光をちらつかせ、
冷たく冴え返る剣は果てにより。
「俺はダリ=フランジェリコ。
君のその…、痛く突き刺さる殺気が、
ずっと俺の身体を貫いているよ。」
肩を竦め、おどけてみせれば
小さく笑み掛け。
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