オレが選んだ小説じゃなくて、2年の高沢くんに薦められたんです。 (国語を教えているからか、読書家の生徒からは頻繁に本を薦められることがあって。学校のイメージから、本なんて読まなそうな印象だが、意外と読んでいる生徒が多くてビックリした、と言って。頭に被されたタオルを受け取り、“ありがとうございます“と笑っては身体をふきはじめて早々と着替え