999本の薔薇を君に。[黒ﾊﾞｽbl]

ったく、一旦落ち着けよ。震えてんぞ。その....、何て言えば良いのか分かんねーけど、脈ｱﾘってやつで良いんじゃね?俺は好きだけど、ﾘｭｳの事。（"好きな人"其れは己がずっと欲しかった言葉。先輩後輩の関係である以上絶対に聞く事は無いと思っていた言葉が相手の口から紡がれれば高鳴る鼓動を落ち着かせる様にと瞳を閉じ浅く息を吐く。開けば映るのは驚いた様子の相手で、己も相手と同様に驚いてはいるのだが其れに勝るのは何よりも口元がだらしなく緩む程の嬉しい気持ち。此処で己まで動揺の色を見せてしまえば会話が続かない事ははっきりと目に見えていて、頬に添えられた両手は微かに震えていて其れを上から包む様に左手を相手の手へと添えては苦笑零し平然を装い乍前者を述べる。此の状況で如何己の気持ちを伝えたら良いのか、数十年生きて此の様な状況は数回経験してきたが想いを寄せていた人間からは初めての事で如何しても上手い言葉が見付からず再び暫しの沈黙。其の後首傾げつつ相手の質問に対し疑問形でしか返せない己に情けなさすら感じる。然し未だ一番伝えたい事を伝えていない事に気付き、今まで嘘や冗談で騙してきた己の言葉等もう信じてもらえないかもしれない、然し少しでも信じてもらえる様にと意志の籠った視線で真っ直ぐ瞳を見据え一度深呼吸を。ｿﾌｧから腰を浮かせ左手は其の侭空いている右手で相手の前髪を上げては落ち着いた声色で後者述べ額に軽く触れるだけ唇を寄せて。）

（/宜しく御願い致します!
では、此方もどろんさせて頂きます。）