999本の薔薇を君に。[黒ﾊﾞｽbl]

一方的じゃなくて安心したｱﾙよ。‥雰囲気、とか?‥言葉の綾ｱﾙよ、言い間違いｱﾙ。(一瞬の沈黙の後返ってきた肯定の返事に頬緩ませれば小さくぽつりと前者零して。後輩だから、と気を遣われているのでは無いか、そんな小さな不安があった事に今更乍自分の発言で気がつけばもう一度頬緩ませて。怒気含んだ声音に合わない顔に浮かんだ笑み、其のｱﾝﾊﾞﾗﾝｽさに小さく笑い声あげつつ頭の中に浮かんだのは高校時代秀徳に居た相手とよく似た髪色の男の姿、そんな事にすら楽し気に笑い声漏らしては、頬を摘まむ指を其の儘甘受しつつ相手の髪を指で梳く様に指を這わせてみて。「ﾜﾀｼ‥?ﾜﾀｼはそんな事ないｱﾙよ、気を態と持たせる様な事しないｱﾙ」相手の言葉にきょとんとした間抜けな表情晒していたも直ぐに緩く首を否定の意味を込めて横に振れば肩竦めて。苦笑浮かべているのを横目に捉えれば不思議そうに眉根寄せ乍相手の苦笑浮かんでいる唇の端を指で触れれば如何かしたのか、と云う意味を込めて首を傾げて。相手の特に深く考えずに返したであろう返事に小さく吐息零しては、「ﾜﾀｼが?‥福井が知りたいなら教えるｱﾙ、けど」相手の提案に僅かに戸惑いの色を瞳に映して。教えてもいいが先程の台詞は告白紛いのもの、其れを伝えるのはいいのか、と混乱しつつも一つ頷けば相手から顔が見られない此の状況に密かに心の中で感謝して。