999本の薔薇を君に。[黒ﾊﾞｽbl]

‥ﾜﾀｼが綺麗な御姉ｻﾝと何処かに行くとか考えなかったｱﾙか?(“待ってた”相手が紡いだ言葉に一瞬思考停止、更に照れた様な表情と仕草が己に追い打ちを掛けて。しかし何故か口から漏れたのは捻くれた返事、素直に嬉しいと言ってしまえば良いものを子供染みた意地を張ってしまい。そういえば、と思い出したのは女の人に声を掛けろと教えてきたのも相手だった事。勿論今では其れが嘘である事ぐらい既にわかる年齢、其れでもつい続けているのは相手が嫉妬してくれないかな、なんて淡い期待から。そんな的外れな事に思考這わせ乍相手をぼう、と見詰め。離された手に残念そうな表情浮かべたくなるも其れこそそんな事をしては餓鬼臭い様に思えてきては離れて行く手を静かに見送っていたも己が手を引いた事によりｿﾌｧに逆戻りしては此方を見詰め乍困惑の色を浮かべる相手に「‥別に何に居て欲しいなんて思ってないｱﾙ。」なんて。＿酔っているのだろうか、己は。そんな馬鹿な事を真剣に頭の隅で考えつつ今の発言が所謂ﾂﾝﾃﾞﾚなどと呼ばれる部類に分けられる事に今更乍気がつくも撤回する訳にもいかず返事を待つ様に相手見詰め。