999本の薔薇を君に。[黒ﾊﾞｽbl]

‥起こしたｱﾙか?べつに寝ててもいいｱﾙよ。(ﾘﾋﾞﾝｸﾞに視線投げればｿﾌｧに無防備に体預ける姿が一番に届いて。確かに自宅で気を張る必要は全く持って無い筈なのだが慣れてきたとは云え相手を恋愛対象として見ている己としては多少胸に詰まるものがあって。閉じられていた瞳が薄っすらと開いていき己を捉えれば小さく浮かべられる笑み。そんな小さな動作にも先程落ち着けた筈の心臓がもう一度跳ねるのだから困ったものだ。しかし其れを悟られる訳にはいかない為何でも無い様な表情浮かべて近寄れば相手の額に掛かる綺麗な蜂蜜色の髪を指先で掬う様に目に掛からないよう避けてやり隣に静かに腰を降ろして。先程目を開けるのを見ていたからかどうやら睡眠の邪魔をしたと思っているらしくｿﾌｧに座ってもなお其れなりにある身長差を利用して相手の顔を上から覗き込めば子供を相手をしているように小さく柔らかい笑みを口許に浮かべてみせて。