999本の薔薇を君に。[黒ﾊﾞｽbl]

‥贔屓目､ってやつｱﾙよ｡‥糞生意気だったのは福井の教育の賜物ｱﾙな｡(一般的に考えれば相手の言う事は最もで｡しかし其れが好きな人となればまた別の話だとも思うがそれを其の儘伝えるのは何処か恥ずかしい気がしては似た様なﾆｭｱﾝｽの言葉伝えたも､続けられた指摘に小さく眉根寄せ｡大体此方に来てからの生活の仕方やﾙｰﾙ､常識などの殆どを教え込んだのは目の前の相手である｡其の中に先輩呼びが含まれていなかったのだから仕方が無い｡其れを糞生意気と評価されてしまえば色々と言いたい言葉が浮かぶも全て飲み込み一つ､ほんの僅かなか嫌味を織り交ぜ乍本音であるからかいたいを存分に押し出した声音で後者告げつつ叩かれた自分の後頭部を片手で慰める様に撫でて｡｢そうｱﾙな｡‥取り敢えずﾏｽｸって此の家にあるｱﾙか?｣相手の提案を脳内にて想像してみれば中々楽しそうで口許が緩んでいくのがわかるも一つ浮かんだ不安は此の季節特有の花粉の事｡最近発症し始めた花粉症の事思い出せば家にﾏｽｸがあったかどうか不安になり、至近距離にて首傾げ問い掛け｡｢‥ｯ､本気で嫌がってたら流石にやらないｱﾙ｣一気に近付いた距離に一瞬息詰めたも直ぐに同じ様に口許に偉そうな笑み浮かべては抱き寄せ乍もう一度唇重ねて｡