999本の薔薇を君に。[黒ﾊﾞｽbl]

其れに関してはどうしようもない｡大体此れからも2m一人はずっと隣に居るから耐えるか慣れるかするｱﾙ｡‥大丈夫ｱﾙね､福井よりﾜﾀｼの方が若くて健康ｱﾙ｡絶対奢らせてやるｱﾙよ｡(こめかみに食らう拳は軽くではあるがやはり其れなりに痛みは感じる為ぎゅっと目を瞑り乍相手に降参を訴えかける様拳をぺしぺしと軽く叩き｡しかしやられっぱなしと云うのも何だか悔しく相手にいｰっと生意気に口開けば何処か高らかと遠回しな此れからもずっと一緒に居ます宣言をかまして｡意地の悪い言葉にむっと顰めっ面浮かべたも口答えせずには居られない質らしく悪戯に笑い乍相手の提案にも強気な発言を返し｡｢‥まさかそんな事を福井に言われるとは思わなかったｱﾙよ｡｣何処と無く馬鹿にされていると感じる言葉だが其れに怒りなどより先に湧いてきたのは呆れにも似た感情､確かに相手の指摘通り己も抜けていたり詰めが甘かったりする時があるが相手の偶に見る天然っぷりには敵わない｡自覚が無いとは恐ろしい､そんな事を考えつつ｢福井の好みはどんなんｱﾙか?｣話題を変えるのと純粋な興味半々で問い掛け｡｢‥そんな事､無い､ｱﾙよ｣正直相手の言葉を聞いて幾つか思い当たる節が頭に過ぎり乍も何とか其れを否定する言葉吐き出したも語尾に行くにつれ弱々しくなり､更には相手を無理矢理此方に向かそうとしていた指先からも力抜けばぽてりと相手の肩口に額引っ付け、「‥ﾜﾀｼだって甘えたい時ぐらいｱﾙね｣と言い訳の様に僅かに拗ねた響きを伴った声音で付け足し｡