茜色の空[非募集]

わ、私は大丈夫ですよ!、( 慌てた様に首を左右にﾌﾞﾝﾌﾞﾝと振ればどうにかして降りようとするが下が見れずに結局は降りられない。登ることが出来たのだから普通なら降りることも出来る筈なのだが下を見るとどうしても目眩がしてしまう。子供の時は高い所なんて普通に平気だったのに。流石に相手に受け止めて貰うのはいろんな意味で怖い。最近体重計にも乗ってないし、重いなんて言われたら暫く立ち直れないかもしれないし、)

…ほら、降りるのか降りないのか。( 焦りを露にし首を振るものの相手が降りる手段は其れ以外になく。大体なんで登るのが可能なのに降りる事が出来ないのか、相手が猫みたいな物ではないかと呆れて入るのだが両手は下ろさずに相手が降りて来るのを待って。不安そうな相手を見詰めて少しばかり頬を緩ませては「俺なら大丈夫だから、な?」と少しでも安心させようと穏やかな声で木の枝に佇む相手へと声を掛けて)


( / 昨夜は寝落ちしてしまいました;すみませんorz )

_重いって言ったら許しませんよ?、( 暫くの間どうしようか悩んでいたが前記を呟くと意を決した様に飛び降り。その途端に体が急降下していくのが自分でも分かる。ｷﾞｭｯと目を瞑れば一応、衝撃に備え。先生が落とすなんてこと無いだろうけどやっぱり恐怖感はある。先生は細いから少し心配だ。)

( / いえ、全然大丈夫ですよ-!、私もお昼前起きたので、← )

＿分かったって…。( 散々悩んだ挙げ句どうやら覚悟を決めた様子。此方に飛び降りて来た相手に両腕を伸ばし、相手に余り衝撃を与えない様に気を遣い乍らも受け止めて。俗にいう”お姫様抱っこ”の状態ではあるがなんとか受け止めれた事に一抹の安堵を覚え、腕の中に居る相手に「…なんだ、普通に軽いな。」と散々重い重いと心配していた相手が阿呆らしくなる位で)


( / よかったです…! )

わ...っ、( 気付けば何かに包まれている様な感覚。瞑っていた目を開けると目の前に相手の顔が。何だかこの状況が急に恥ずかしくなりかあ、と頬を微かに赤く染めては｢ あ、有難う御座いました! ｣ と誤魔化す様に笑って。今が放課後で本当に良かった。他の生徒に見られてたら変な噂をされていただろう。)

取り敢えず、降りれてよかったな。( 此方を見ては何処か恥ずかしそうに頬を染め上げる相手に何処か和んだ様に穏やかに目を細めては相手とくっついている温もりが少々名残惜しいものの地面に足をつかせるようそっと下ろしてやり。「もうあんまり無茶はすんなよ、一応女なんだからな。」と言い聞かせる様に言えば手を伸ばし、くしゃりと相手の髪を撫で回して)

..ん-、動物相手だったら無茶するかもしれないです、( 無茶をするなと言われたばかりだと言うのに全く正反対のことを苦笑しながら言い。猫や犬等が危険な状況なら自分がどの様な状況でも助けるだろう。そんなことを考えてると相手から撫でられ一瞬驚いた様な表情をするが段々と心地よくなってきて頬を緩ませた。やっぱり先生のこと好きだな-、なんて改めて思ってしまう。勿論、これは誰にも言ってないし相手にだって言わないつもりだ。)

…御前な、動物の怪我心配するならまず自分の怪我を心配しろ。( かなりの動物好きに呆れた様に眉間に皺を寄せ溜息を吐きついつい職業柄か叱る様な宥める様な口調で相手に忠告して。己も少し肝を冷やしたが自分の見えない所で相手が怪我をすると言うのも心の何処かでは心配で。撫でられた心地よさに頬を緩ませている相手を見ては”此奴の方がよっぽど動物っぽいな。”等と多少失礼な事を思い浮かべつつ撫でていた手をそっと離して)

...は-い、( 相手の意見は正論過ぎて渋々と頷けば肩を落とし。でもきっとその時になると忘れてしまうのかもしれない。何時も考えるよりも体が先に動いてしまうのだから。はぁ、と溜め息を1つ吐けば再び空を見上げるとﾎﾟﾂﾘと一粒の雫が降ってきた。｢ ...雨? ｣ 不思議そうに呟くと段々と雨は強くなっていき終いには雷も近くで聞こえた。先程の予想は当たったがこのままでは大変だろう。)

っ…、天気悪かったからな…!( 一旦は納得していないが頷いてみせた相手にふっと微笑めば肩を竦め。安堵しているのも束の間、曇り空からどんどんと雨脚が強くなって行き。思わず小さく舌打ちをして上述を言えば咄嗟に相手の手を掴んで「一旦こっち来い!」とせめて相手が風邪を引かない様に、と頭の中で考えては職員用出入り口の方へと走り出して)

..何か恋人みたいですね-、( 相手に手を掴まれると今の状況なんか関係無しに半分冗談、半分本気で言ってみた。後に自分がどれだけ恥ずかしいことを言ったのか気付いたが相手は冗談だと笑い流してくれるだろう。走ること自体、あまり得意では無いのだが今だけは楽しめる様な気がした。こんな状況なのに変だなぁ、なんて自分でも思えば苦笑して。)

…俺みたいな職業よりちゃんと同級生と子供らしい恋愛でもするんだな。( お互い雨で濡れているのにいきなりの相手の発言に正直ﾄﾞｷﾘとして。少し間を置いてから呆れた様な意地悪の様な口調でそんな言葉を返すが一応は相手の事が好きなのは変わりなく。直に職員用出入り口迄辿り着けば振り返って「ほら…。濡れただろ、大丈夫か?」と雨で濡れてしまったであろう相手に上記の様な感情を出さない様に気を払いつつも相手の顔を見て)

私は同級生の男の子より年上の人の方が良いかな-、( ちらり、と相手を見れば照れ臭そうに笑みを浮かべ。勿論好きなのは目の前に居る相手だけ。他の人なんて好きにならない。どうせ相手は己のことなんて小さい餓鬼ぐらいしか思ってないだろうけど。｢ 体だけは丈夫なので平気です! ｣ 何処からその自信は湧いてくるのか。自信満々に答えると数回頷き、)

年の離れすぎた彼氏はやめておけよ。( ”嗚呼先程から此奴は何が言いたいのか”と自分が相手の事を好きなだけに照れくさそうに笑みを浮かべる相手が可愛らしくもあるのだが自分と相手は教師と生徒、相手が自分の事等見ていないのは分かりきっていて。「大丈夫じゃないだろ、こんだけ寒い時期に…。ﾀｵﾙ貸してやるから理科準備室迄来るか?」一度はどうしようか悩む様に視線を落とせば濡れた箇所の水気をせめて拭えば、と提案し )

でも最近は年の差ｶｯﾌﾟﾙ..とかも居るみたいですよ?、( 以前ﾃﾚﾋﾞで見たことがある情報を頼りに小さく首を傾げ。その大半がほぼお金目当てであることを当の本人は知らないのだろう。しかし流石にお爺ちゃん等と付き合うなんて論外。自分だったら10歳以上離れてればｱｳﾄでそれ以内ならｾｰﾌだ。｢ い、行きます! ｣ 何だか今日は相手と二人きりになる時間が多くて嬉しい。相手を狙っている女の子達は他にも居るから何だか優越感を感じてしまう。悪い女だなぁ、私って。)

…世間をもう少し知ってからそう言う発言をしろ。( 明らかにその年の差の人間の内には学生には分からないであろう”裏”がある事に果たして相手は気付いているのだろうか。純粋にも取れる相手の発言に諌める様に言葉を返しては「お前ももうすぐ下校時刻だろ、さっさといくぞ。」と一応放課後ではあるものの相手の帰る時間も考慮してか早々に自分について来る様に相手に背を向けては理科準備室の方へと歩き出して)

世間...?、( 急に世間等と難しい話をし出したことに不思議に思い少し考えるのだが全く意味が分からず頭上にｸｴｽﾁｮﾝﾏｰｸを浮かべてるだけ。次第に考えるのが面倒になってきたのか考えるのを止め。相手の後ろを追っていると本で読んだことを思い出し｢ 理科準備室..ってﾎﾙﾏﾘﾝ漬けとか有るんですか? ｣と普通の女の子ならしない様な質問を。ちょっと怖い気持ちもあるのだが好奇心の方が勝ってしまった様だ。)

もう少し大人になれって事だ。( 不思議そうに此方へ尋ね返す相手に首を後ろに傾け此方に付いて来る相手に緩く微笑んで。暫く歩いていれば相手の問い掛けに平気で「準備室にはないな…、普通に生物室の棚にあると思うぞ。…あんま準備室の薬品とか触るなよ。」と女子生徒がこんな話をしていいものか、とも思うのだが大した気遣いも余りせずにさらりと述べ、ホルマリン漬けの事より準備室の薬品の方が心配らしく )

..つまり私は餓鬼ってことですか?、( むぅ、と頬を膨らませては予想通りだなんて思ってしまう。確かに身長は若干小さいけどそこまで頭は悪くない筈。色々考えてあの結果なのだ。｢ 先生って博士みたい...! ｣ 薬品、その言葉を聞くと思い浮かぶのは白衣を着た博士の様な人。実際に相手の授業では稀に白衣になることが有るがその度に女の子達は騒いでる。出来ることなら己も騒いでみたいがこの気持ちは誰にもﾊﾞﾚる訳にもいかず見てることしか出来ない。)

ま、要するにそう言う事。( 案の定拗ねた子供の様に頬を膨らませる相手にくす、と笑みを漏らせば相手の膨らんだ頬に指をあてがって軽く押して。子供らしくもある其の反応に楽しげに見て「残念だっだな、只の化学教師で。」と素直ではないものの相手から褒められれば満更でも無い様子。”…此れだけ素直で可愛いなら他の奴からモテないのだろうか。”とふと頭を疑問が過れば何時の間にか理科準備室に辿り着いており。扉を開けては先に相手の入れる様に扉を押さえたままで )