no name 2013-11-06 17:33:51 |
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>五十嵐
…(よく笑うな、此奴は。きっと隠すための笑みであろう。だが、やはり何を言ったのかは気になるな。「いや、勝機はねぇよ。お前は俺には勝てないからな」いい勝負は出来ている、そうは言ったが、自分が口で負けるのは嫌気がする。相手の挑戦的な瞳はどうしても潰したくなる。椅子から相手を見上げ、口角をあげてはニヤけたような表情をして。「そうだな。じゃぁ、俺は素のお前を望んでやろうじゃねぇか。」燃やされても構わない、なら俺はそれを望もう。そして、素顔のお前も崩してやろうじゃねぇか。きっと口の悪いガキだ。躾でもしてやろうか?相手の姿を目に映しては気味の悪い笑みを浮かべ。「あぁ」相手が己の意見に対して同じような事を言えばただ頷き。まったく面白い奴だ。煙草を吸えば白い煙を息と共に吐き。足を組み替えて。「別に大した内容ではないし、言ってやってもいい。ただ、面白い内容などない」俺が自分に対して言ったこと…。それは少しばかりの弱みであるが、面白いものではない。相手に言えないことではない。少し弱いところを見せるくらいが丁度いいハンデだ。「そうだなぁ、感想は思っていた通り、だ。よく吠える犬、それぐらいだな」相手の口調や漂わせる雰囲気は、反抗的なガキと大差ない。想像通りだ。意外、そんなことは一切思えない。それを相手にわざとらしく溜めて言い。「まぁな。だが、ここにはゴミ、馬鹿な奴は多い。単純な罪人は光にすがる、気をつけろ」馬鹿は多い。もし賢い奴らなら、こんな気味の悪い場所に入ったりしねぇよ。冷めた瞳はある意味前よりも人間らしく思える。煙草を吸い終えればゴミ箱に放り投げ
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