主 2013-10-27 17:10:02 |
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(幼馴染み二人を後ろに、先頭立って生物室へと歩みを進めていたが、歩きながらもふと振り返り。皐くんは嫌々ながらも付いて来ているようだが、春ちゃんは後方で立ち止まっている。_…、息を吸い込み声を掛けようとした其の時、春ちゃんも渋々歩き出して。其の様子に、発しようとした言葉を飲み込んでから再び歩き始め。
_……じゃあ、俺がやるね?
(生物の担当教師が一通り解剖の手順を説明し終え、実験に取り掛かろうとテーブルに向かって座り直す。四人一組で行うということで、蛙を中心に置き、幼馴染み二人とクラスメート一人の顔をグルリと見渡せば、春ちゃんは顔色を悪くし、クラスメートも引いている。皐くんはつまらなさげに装っているが、幼馴染みの俺からしたら、こういうグロテスクなものは苦手である事はお見通しだ。…どうやら、平気なのは俺だけみたいだ。そう結論を導き出すと、上記を言いながら解剖用のハサミを手に取って。先程聞いた手順の通りに切り開いていく。苦戦することなく、案外順調に進められていることに内心安堵して。何故なら、この実験に興味を引かれているのは自分だけであり、手早く済ませるに越したことは無さそうだからだ。蛙の内側が露になれば、手を止めてノートを取り、素早く其の様子を書き留めていって
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