主 2013-10-27 17:10:02 |
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…………、……。
(次の授業は生物。いつもは眠そうにしている勇之介は実験が割と好きなようでスタスタと少し先を歩き、重い足取りだがその後を追う皐。次の授業まで後10分程。生物を選んだクラスメートもワイワイと生物室へと向かっている。そんな中私の気持ちは生物室に向かうどころか思い切り後退している。次の授業はさぼってしまおうか…、いや、留年は困る。何で生物を選んだのか?答えは単純。化学や物理は計算が鬱陶しいから。そんな理由で選んだ生物だけど、生物の中でも今日やる解剖は大の苦手。生き物の腹を切って中から内臓が、血が…、あ、考えただけでもうダメ。あんなホラー映画みたいな授業があるなんてどうかしてるんじゃないかとか思う。前を見るとどんどんと遠ざかって行く幼なじみとクラスメート達。…留年は困る。意を決して向かうことにした。
「(…あぁ、もうダメ)」
授業の場である理科室の席順は教室と同じ並び。ふぁ、とあくびをする皐と今回解剖するお亡くなりになられた蛙をじっ、と見つめる(一体何が勇を惹き付けるんだ)勇之介。私はというとお亡くなりになられた蛙が仰向けになっている姿と横に置かれている解剖ナイフを見て顔色がサーッと悪くなっていくのがわかった。頼むから、早く終わってくれ。)
(/遅れましたorz)
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